Climax phase 

          

【峡谷砦の戦い〜謀反〜】

イヴァン:「峡谷の状況はわかっている。砦は作られているが、俺達の挙兵は勘付かれていない。相手は十分な兵を配置できてはいない。急げば僅かな守備兵を相手にするだけですむ。」

GM:歓声をあげるゴロンゾとオレグ。「既に攻める準備はできているんだな!」

イヴァン:「痩せてもいないゴロンゾと、傷も癒えていないオレグをつれていくとは思わなかったがな。」


街道沿いを向かう軍勢は、昼夜を問わず行軍を始めた。この情報はたちどころに隣接領土に伝わるだろう。しかし、この報告がどれほど早く伝えられようと、本国から兵が派遣されるには時間がかかる。





イヴァン:あの演説の後で、兵の派遣が直に決まるか、怪しいものだがな。情報の確認に日数を使っている間に勝利したい。

GM:「作戦は?」

イヴァン:「普通であれば、砦の内部にオレグを送り、内部から反乱を起こし内外を挟撃っていうのがセオリーなんだがな。今回は正面から行軍。ただ走り続けるだけだ。だから作戦は、準備ができるよりも早くだ。」


GM:渓谷に向かう斜面を向かう一同。狭まった街道に、少数の兵が陣を組んで待ち受けている。メイジが率いているようだ。

イヴァン:砦は完成していないか、防衛の準備が整っていないのだろう。それよりは狭い街道を迎え撃って、しのいだぼうがいいと判断したか?

GM:相手はメイジだけど……

イヴァン:メイジは部隊戦闘は苦手だが、こちらが勝利しても必ず犠牲が出る。俺が一騎打ちしたほうが、被害は少なかろう。

GM:「ほぅ。一騎で来ましたか。」

イヴァン:メイジの魔法はガードができないし、何よりアイツらの目標はこちらよりも高い。攻撃を命中させるためには天運が必要だな。バルチモア流の挨拶をしよう「ドーモ。イディオット=サン」

GM:「ドーモ。ナイトフック=デス。」「ドーモ。ネックハンガー=デス。」


1ターン目

行動値10 ネックハンガー ナイトフック
行動値6  イヴァン

GM:メイジの魔法「バーストフレア」。魔法目標(コロコロ)37.

イヴァン:回避は(コロコロ)16。差は倍か。

GM:前よりメチャメチヤ下がっている???

イヴァン:部隊がないからな。

GM:ダメージは天運技を使い魔陣構築(コロコロ)82点。

イヴァン:ドカッと食らった。ガード不可、HPが元々少ないところで、このダメージだ。ただ炎熱に対しても装甲があるからな……


GM:さらにもう一人のメイジの魔法「フォースグリップ」。魔法目標(コロコロ)35.

イヴァン:回避は(コロコロ)15。こればかりはどうしようもない。
GM:ダメージは(コロコロ)42点。体内属性。

イヴァン:今度は装甲無視か(苦笑)さっきより効いたぞ。


イヴァン:さてここから、だ。こいつらの回避は高い。天運3を使う。通常では絶対当たらない(コロコロ)33.サイキッカーの方を狙う。

GM:回避は(コロコロ)27。

イヴァン:ダメージは(コロコロ)146点。

GM:部隊なしでも威力はあまり変わらないのか?!魔法で槍先を逸らそうとしたサイキッカーだったが、交差、槍が一閃すると、首が落とされ地を跳ねる。「サヨナラ!!」


2ターン目

行動値10 ナイトフック
行動値6  イヴァン

GM:再びメイジの魔法「バーストフレア」。魔法目標(コロコロ)33.
イヴァン:回避は(コロコロ)17。駄目だ。

GM:こちらは天運技は使い切っているダメージは(コロコロ)47点。

イヴァン:100点近く食らっている…。生きてはいるが…次で戦闘不能だ。どのみちこのターンで攻撃を命中させなければ負けだな。天運1使い(コロコロ)命中32.

GM:回避は(コロコロ)26。

イヴァン:ダメージは(コロコロ)140点。

GM:ウィンドパリィで防ごうとしたが、その風の壁を槍が貫く。メイジのわき腹を槍が貫き、一撃で昏倒。即死だ。「サヨナラ!!」次に唱えようとした炎が体内から巻き起こり爆発四散する。

イヴァン:十分な活躍だったぞ。天運は0、HPもギリギリまで消耗させたんだからな。しかし何よりこいつらの活躍のせいで戦が始まったわけだ。


砦を守る守備兵は少なかったが、この突撃を何より手助けしたものは人々の反乱だった。元々この土地の領主であったイヴァンの帰還を人々は歓喜し、この動きに呼応し反旗を翻した。
しかし、この時、都から一軍が流れ込もうとしていた。



イヴァン:武器を振るう中で、新手を振り返る。「なんだと?!」俺の反乱を耳にして即時に兵を挙げるだと。

GM:「イヴァン!」オレグが慌てて駆け寄る。「どうする。城門を閉じるか?」

イヴァン:「迎え入れて門を閉じる。そうしなければ皆殺しにできない。」

GM:「そこまでやるのか?」

イヴァン:「必要な時は殺す。それが戦だ。少数だ。大軍では間に合うはずが無い。俺が部隊を率いて当たる。」俺の勘が、今討っておかなくてはならない敵だと告げている。「殲滅しておくぞ。」

GM:「わかった!!」

イヴァン:軍略を(コロコロ)……ファンブル

GM:ゴロンゾ達にそんな難しい命令はわからない。「やるしかねぇ。正面からだ。」

イヴァン:考えるだけ無駄だ。「生き残ったら、御喝采だ。」


流れ込んでくる騎士団は少数といえど精鋭ぞろい。重装備で身を固め、武具も良質のものを備えている。しかし、忽ちに起こる乱戦と喧騒に、その旗指物も区別できず、どの部隊か把握も出来ない。

イヴァン:「いい動きだ。」


1ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団

イヴァン:セットアップフェイズ。いつものをやらせてもらう。指揮3を消費し、<剣の誓い>。判定に+1Dのボーナス。

GM:甲冑を纏った指揮官が切りつける。マイナーアクション<鋭刃の印>からメジャーアクション<疾風剣の印>。命中(コロコロ)出目が悪いなぁ……
イヴァン:これなら勝算がありそうだな。

GM:命中29.

イヴァン:出目が悪くてそれか。前言撤回。回避は(コロコロ)21。実力差はかなりあるな。

GM:火走りの鞘を使い、剣が炎に燃え上がる。ダメージは炎熱(コロコロ)118点。

イヴァン:ひゃあー。<光盾の印>ギリギリ同数ぐらいでガード成功。指揮も落ちない。盾が剣先を逸らす。


イヴァン:では続いて俺の攻撃だ。<盾攻撃の印>シールドバッシュだ。いなした盾の側面を叩きつける(コロコロ)33.いい出目だ。

GM:回避は(コロコロ)クリティカル45。

イヴァン:「いい反応だ。戦闘も申し分ない」ターンエンド。士気1低下だ。攻撃もしているから2低下したな。


2ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団

GM:指揮官の攻撃。<鋭刃><疾風剣の印>という先ほどのコンボ。命中(コロコロ)クリティカル48.

イヴァン:回避は(コロコロ)21。先ほどのメイジが霞むほど強い(苦笑)目標の値の差は倍以上か。

GM:ダメージ(コロコロ)127点。炎熱。

イヴァン:<光盾の印>でも8点通った。指揮低下。ま、俺でなければこれで終わっていたはずだな。


イヴァン:俺の攻撃(コロコロ)35.どうだ!いい出目だ。

GM:回避は(コロコロ)お、いい目だ。クリティカル47。その鋭い突きに超人的な反応が返される。

イヴァン:何ぃ……。ターンエンド。士気1低下だ。このターンは3低下しているから、さっきのターンと累積すると5。次のターンからは士気回復をしなくてはならないな。


3ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団

GM:指揮官の攻撃。やはり<鋭刃><疾風剣の印>。命中(コロコロ)クリティカル42.

イヴァン:……こいつ毎ターンクリティカル出してやがる。回避は(コロコロ)20。

GM:ダメージ(コロコロ)115点。炎熱。

イヴァン:現在士気0でダメージが大きい。部隊が崩壊していてダメージは…<光盾の印>で防ぎきれない。通った。俺のターンは士気回復。でもターンエンドで士気が1減少し、残りつき1。これは一度でも防がなかったら、永遠と攻撃され続けるぞ。


イヴァンはこの後、防戦一方で攻勢には出られない。数点ダメージを受け、ジリジリ追い詰められ、士気が低下するのを鼓舞し続ける。 相手部隊の苛烈な突撃に何度と無く瓦解しかねた部隊を奮起させ、イヴァンは防衛陣を堅守する。


4ターン目

GM:命中37

イヴァン:その値じゃ…回避は無理だろ。ガードで堪えるまでよ。


5ターン目

GM:命中35

イヴァン:駄目だ。回避は不可能。まだ堪えられる。相手のMP切れまで粘れれば……


6ターン目

GM:命中クリティカル43

イヴァン:駄目だ。回避できるはずもない。あげくダメージもあがった。

GM:ダメージは128点。

イヴァン:クリティカルでダメージも上がってるからな。ガードも突破。ジリジリ押されている。


GM:攻勢に転じる隙が無い。

イヴァン:積んだか?いや、相手の指揮も消費している。尽きた瞬間に一呼吸おけるはずだ。その瞬間、戦うしかない。相手も一呼吸入れるはずだ。


7ターン目

GM:相手指揮官はここで士気回復を宣言。連続の猛攻も7回までだったようだ。相手も攻めあぐねている。

イヴァン:……ようやく士気が尽きたか。こちらも士気回復。で、次のターンようやく1チャンス訪れたわけだ。


8ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団
GM:相手はこの一撃で決着をつけたいつもりだ。指揮官の攻撃。<鋭刃><閃光刃の印>命中(コロコロ)クリティカル49

イヴァン:回避は(コロコロ)24。半分の数値とか普通ありえないだろ(苦笑)ダメージを教えてくれ。

GM:ダメージ(コロコロ)155点。炎熱。

イヴァン:<光盾の印>でも37点通った。微かに生きてる。そしてようやく一太刀返すチャンスが生まれた。


イヴァン:ようやく待ちに待った俺の攻撃。これが最後のチャンスだろう。<盾攻撃の印>(コロコロ)32.いい出目なんだが…相手の今までの目標は45くらいは出してくるからな。

GM:回避は(コロコロ)27。

イヴァン:念願のファーストヒット。相手の焦りを感じ、乱れた陣形に反撃が起こる、と。ダメージ(コロコロ)168点。

相手はガードを宣言。55点止めるが、113点食らう。


9ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団

GM:士気回復を宣言。相手の指揮官は自分達の乱れを感じ、すぐさま部隊の建て直しを支持する。もはやこれまでか、この領地の奪取は不可能なのではないか、と焦り始める。

イヴァン:俺も士気回復しかない。なんとか倒したい・・・・・・なんとか倒したい・・・・・・しかし、今は満身創痍だ。メイジとの戦闘でHPは100点削られ、天運も4使い尽くしていた。MPももう殆ど限界だ……もう8ターン目だぞ……。何より士気が足りない。またサイクルだ。

GM:あいつらもちゃんと役に立っていたということか。

イヴァン:ただでは死なないという点ではな。おかげで窮地だ。……必殺技の余力も無い。


10ターン目

行動値10 謎の指揮官・精鋭騎士団
行動値8  イヴァン・騎士団

GM:つまりここはチャンスなんだな。今なら殺せるチャンスだ。じゃあやっておこうかな。(コロコロ)命中45。

イヴァン:しとめにきたよ。(コロコロ)回避20。駄目だ。分かっていたことだ。ガードでしのぐしかない。

GM:ダメージ(コロコロ)105点。炎熱。

イヴァン:それはガードで防いだ。防ぎきったか。まだ士気が1残っているぞ。一回だけ、攻撃のチャンスがある。勿論これを宣言した段階で、士気0だが、もうこれ以上は戦線維持できない。ここでやるしかない。


GM:何!?戦術を誤ったか、やはりあそこで撤退しておくべきだったか。

イヴァン:(コロコロ)命中38。本日最大の目だ。これ、通ったんじゃないか。部隊に対して最後の突撃を指示、今までの堅守した陣形を乱し、武器を手に突撃する。

GM:な・る・ほ・ど。(コロコロ)……クリティカル。

イヴァン:ふっざけんなよ。またクリティカルかよ!

GM:回避は46。

イヴァン:駄目だ。あぁ、くそ。またクリティカルか。サイコロの神様にだけは勝てない(苦笑)これはもう、しょうがない。


GM:残念ながら相手はMP0だ。もう攻撃できるMPが無い。引上げを指示する。

イヴァン:ああーちっくしょーが。

GM:アーハッハ!(爆笑)




GM:闇世の中で撤退を指示するその声に、君は聞き覚えがある。

イヴァン:もしかして、サラミス……?

GM:その通り、あれはサラミスだ。12レベルのセイバーで3レベルの装甲騎兵部隊を指揮していた。

イヴァン:12レベルかよ。

GM:サラミスは部下のメイジから連絡を受け、直ちに自分の部隊を率いてこの要所に向かった。『国に知らせて、正式に軍隊を派遣する時間など無い』という彼の考えは正しかったようだ。

イヴァン:見事な読みだな。サラミス。その通りだ。戦況によっては正式な手順を省くというのも必要なことだ。

GM:それでも、イヴァンが反乱をするということはサラミス自身にも半信半疑であった。サラミスの知るイヴァンは、エルフィーナは時間稼ぎの口実に使うような汚い男ではない、騙し討ちなどイヴァンが選択する手ではないと、考えていた。今日までは。

イヴァン:……俺だって、そうだ。


イヴァン:前線に置いて来たメイジの救援として、単身部隊を指揮して訪れるとはな。宰相としてだけでなく武将としてもその実力を見せてもらったぞ。

GM:彼は誰も信じない、なんてシナリオには書いてあるんだけどね(苦笑)

イヴァン:どうだかな。メイジが命をかけるに値する主人ではあったろう。

GM:そうかも。

イヴァン:サラミス。お前は多くの人を追い詰めすぎるきらいがあったが、お前ならば国を守っていけたはずだったのだがな。俺を敵にさえしなければ……


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