〜聖人エルロン〜
あらすじ
あるオーガの部族には危機が訪れていた。蛮族の一つトロルの一族と交戦し、族
長であり兄であるオーガウォーロード:マキシモを失った弟エルボーンは、一人
落ち延びる。
エルボーンが途中であったのは、信仰心を失った悪徳司祭エルロンの一団であっ
た。エルロンの心臓を食らい、化けたまでは良かったが、その劣悪な人間性を知
らないエルボーンは、司祭としての正しい振る舞いをしていく。
目覚めたエルロンの伝説はこうして生まれた。そしてこの物語の結末は如何に!?
《PC導入》
司祭の警護(冒険者)
報酬と待遇の良さには裏がある。神の声など聞こえるはずの無い悪徳司祭エルロ
ンの警護を引き受けてしまった冒険者達。ガッカリしてももう手遅れ。そんなこ
んなで謎潜む一ヶ月の旅路に付き合わされる冒険道中に…
ゲルニカの仲間
蛮族大好きのゲルニカとともにトロルのハーゲンの部族の元で生活する一同。
もはやマブダチであるトロル達の起こす『オーガとの戦』。これを見てみぬふり
はできぬと戦に首を突っ込む冒険者達は…
《登場NPC》
マキシモ
オーガの部族の族長。オーガウォーロードであり竜騎士として部族を率いる勇猛
な戦士。自分の一族にだけ従う騎乗竜を持つ。
知恵を重視するオーガの中ではひねくれたところはなく、潔い性格。そんな自分
の性格は族長としては不適切だと、内心に悩みを持っている。
エルボーン
マキシモの弟。オーガウォーロードではなく普通のオーガ。少し変わったところ
があり、人間に対しては中立的である。元来勤勉な性格で部族では浮いていたが
、族長である兄マキシモは弟を大切にし、一定の評価をしていた。「自分達も勝
手にやるから、人間もこっちに構うな」という考え方をしていたのだが…
エルロン
ルーフェリアの司祭。劣悪な人格の悪徳司祭。当然神の声など聞こえない。物欲
の権化で賄賂で出世し金儲けに余念がない。各地を巡回しながら説法と称して金
を集めて都の大司教に賄賂を送ろうと考えている。
シナリオ冒頭にエルボーンに食い殺され、変化術ですり替えられてしまう。
ジョスラン神父
苦労の末、脱毛症に苦しむ中年神父。多分思ったより若い老け顔。
司祭エルロンを補佐する神父で常識人。役職上エルロンを補佐しなくてはならな
いがエルロンの性格を心底嫌っている。
豹変したエルロンに対しては理解者となりそのギャップに引かれていく。
ゲルニカ
蛮族の集落に住み着いたナイトメアの少女で、危険な蛮族とは寝食を共にしなが
ら交流関係を結ぶ。
話し言葉は「〜だ」
性格は凛々しく自信家。無鉄砲で危なっかしいが信念と度胸があり、そこが蛮族
に大ウケ。
本人の意思とは裏腹に指導者的な立場に収まりつつあるが、彼女曰く「私は蛮族
とお話してるだけ」らしい。
コンプレックスは童顔。「もっと凛々しい顔立ちなら良かったのに…」
ガガック
ボガードの戦士で部族では「双剣」の異名を取る歴戦の勇士。元々は他の部族に
いたが流れ流れて今の部族に入る。
ボガードには珍しく多年の経験で「価値ある戦い」に目覚め戦士の誇りを持って
いる。結果冒険者や戦士には一定の理解を示し、自分に理解できないものでも、
排他しない。
ゲルニカとは長い付き合いで、「彼女の剣でありたい」と願うようになった。
ハーゲン
トロルの族長。現在ゲルニカを受け入れたという経緯がある、ある意味『革新的
なトロル』。人間に対しては中立か敵対的ながら、ゲルニカの存在により次第に
態度を緩和させつつある。
トロルは総じて武力を尊び、誇りある戦いを求めるが、彼等を率いて戦うゲルニ
カに小気味良さを感じている。
知恵で戦うオーガの部族はライバルで、マキシモとエルボーンは顔見知りの関係
。今回は尊敬とともに決着をつけようとしてくる。
PC@導入
この導入は既にゲルニカと知り合っている場合のキャンペーン用の導入である。
今までにゲルニカ編をやっていて、既に蛮族の村にいる場合に使用するように。
【グッモーニン…隙あり!!】
ゲルニカは寝ているPCの布団をまくし上げると、突然プロレス技『足四の字』
を仕掛けてくる。
「ギブか!?」「ギブか!?」と訪ねてくるゲルニカ。
→彼女はPCを起こそうとしているのだ。
ゲルニカの容姿
スラリとした癖の無い銀の髪にユニコーンのような大きな角のナイトメア。雰囲
気は凛として、ちょっぴり自信家風。
・実際この角には御利益があり、傷を癒したりアンデットを消滅させたりする。
→ゲルニカ「寝ている場合ではない。どうやら戦になるらしいぞ」。
蛮族の集落〜戦支度〜
この日、トロルのハーゲンの部族は物々しい雰囲気に包まれていた。
蛮族の村では、鍛冶場では新たに必要な分の山刀を打ち直すゴブリンやボガード
の姿が見え、弓矢を束ねるコボルトの走り回る姿があった。
戦の相手はオーガの部族:マキシモ率いる軍勢である。
〜戦の切っ掛け〜
ゲルニカに話すと戦の切っ掛けを教えてくれる。
『切っ掛けは、こうである。人間の土地を侵略するために暗躍していたオーガ達
は、トロルに共闘を求めたがそのやり口に異を唱えたトロルとの交渉をしくじる
と、オーガは単独で人間との戦いを始めた。
冒険者の活躍でオーガの作戦が失敗に終わると、オーガはトロルを矢面に立たせ
る謀略を練る。
これが逆鱗に触れたのである。トロルとオーガは戦となった。』
『人間のほうはというと、この予想外の事態を静観することに決めたのである。
』
《戦》ビジュアルシーン
刃が打ち合わされ火花が散る。ボガードが吠え、刃のかけた山刀を振り回す。
ボガードに群がられたオーガは倒した死体に足を滑らせ転倒、倒れるや否やボガ
ードは『止め』と群がる。
矢倉を背負ったトロルの全身。トロルの上で弓矢を射るのはゴブリン達の姿であ
る。
その足元をコボルト達がかけては足場に落ちた死体を引っ張り道を通す。
『トロルの部族』と『オーガの部族』の戦いである。
【PC登場】
渓谷の戦を見下ろす一団。天馬の背にあり銀の光を放つのは、銀の髪・銀の鎧の
ナイトメアの娘ゲルニカである。
『戦況』
ファイター技能:目標値は13
戦はおおよそトロルが優位である。オーガは力はあるが知恵に頼る傾向があり、
単純さには欠ける。
人間との戦いに破れたオーガはおよそ負け腰であり、指揮は維持できない。
『オーガの族長マキシモ』
セージ技能:目標値は15
オーガの族長マキシモは竜騎士としての名誉を得ている。ただし部族には他に竜
に乗れる騎士はいない。
→戦の勝敗は彼を倒せるかで決まる。
【マキシモ】
やがて谷間に竜の咆哮が響くと、その姿が戦場に曝される。オーガウォーロード
・竜騎士のマキシモである。
戦闘
マキシモとの戦闘は空中戦である。
・距離は遠くそのためマキシモは武器は弓矢を使う。
マキシモのその筋力で引く弓は200m飛び、命中すると穂先に巻かれた炸裂弾が爆
発し範囲にダメージを与える。空中戦をする場合、範囲は関係ない。
・この場のPCの戦は空中戦となる。PCは空が飛べる騎獣が必要となる。
無い場合はゲルニカの背を借りるタンデム状態になる。
・PCに空を飛べる騎獣が無い場合、地上からの射撃攻撃で戦闘を行う。
【マキシモの動き1】
@全力移動で移動→隠れる。ライダー技能勝負・目標値22。
・上を取り太陽で姿を眩ます。
・雲に入り急速に速度を遅め、PCを追い抜かせる。
APCの探索には1Rの時間がかかる。探索目標値は17。
・死角からの射撃攻撃。
→射撃後は自動的に見つかる。
【マキシモの動き2】
岩場にいるPCの足場に攻撃する。2回攻撃すると足場は崩れ滑落する。
・落下ダメージは40点。
【マキシモの動き3】
@上空に回った後、落下しがみついて来る。
命中すると組つかれ→直ぐ様投げ捨てられる
・落下ダメージは40点。
A自分も飛び降り再び騎乗竜と合流する。
勝敗
●マキシモを倒すと、オーガの指揮は崩れ引き上げていく。トロルの部族の勝利
に終わるのである。
●マキシモを取り逃がすとマキシモとの戦いはトロルの族長ハーゲンに引き継が
れる。
⇒ハーゲンはマキシモを負傷させ撃退する。
【勝利の宴】
戦が終るとちょっとした勝利の宴が始まる。
宴会に酔いしれるボガードやゴブリン。酒盛りに忙しいコボルトですら上機嫌。
ハーゲンの依頼
トロルの族長ハーゲンは一同を呼ぶと話をする。
ハーゲンはブラッドトロールという種類で屈強でたくましい鋼色の肉体の戦士で
ある。体には入れ墨をしている。
●ハーゲンの話
・今回の戦いは見事だった。
・今入った話だと、竜騎士マキシモの弟エルボーンが戦の前にこの地を離れたと
いう。
エルボーンを倒さなくてはオーガの部族は屈伏しないだろう。
エルボーンが向かうのは姿を隠しやすい人里のはず。どうだろう探しに行っては
もらえぬか?
・エルボーンを討つも捕らえるも許すも任せる。
それで初めてオーガの部族も屈伏しよう。
●報酬
ハーゲンは報酬として以下のものを提案します。
・入墨(トロル達でいう一人前の証で箔がつきます。ただし人間的には原始的で
しょう)
・1万ガメル(冒険者をやっつけて手にいれたもの。ハーゲンには無価値)
・虎(ハーゲンが手にいれた騎獣。大型の虎。)
データ『虎』
タイガーを参照。
ライダー5レベルから騎乗可能。
ライダーのモンスターには珍しく能力は固定点。普通の虎より攻撃点・打撃点・
回避点が7高い。
長期間乗って走るとばてる。戦闘など短時間は可能。移動は常に全力移動しなが
ら攻撃可能(移動力はタイガーと同じ)。この時乗り手の行動は阻害しない。
高低さは無視でき、かけ上がることも可能。落下ダメージも30点まで無視できる
。
※ハーゲンは重くて乗れない。
ガガックの忠告
出発の前に一人のボガードに声をかけられる。ボガードはもうかなりの高齢で(
短命種なので)年季がかった顔をしている。
(ボガードの一生は一瞬である。戦えなくなった瞬間老衰で死ぬ。)
彼の名前はガガック。ゲルニカの馴染みである。
・エルボーンは人間のことを学んでいた。人間は関心の対象であり、戦の相手と
は考えていなかったらしい。
・エルボーンはマキシモとは違い今回の戦には否定的であった。マキシモは一時
の勝利のために開戦したが、エルボーンは「勝ち続けられない」と予見し、いた
ずらな開戦は部族を滅ぼすと警告していた。
・エルボーンはそんな考え方で軽視されることもあったがマキシモと互角の腕前
らしい。気を付けるように。
→ガガックは人間の癖に蛮族のことが好きなゲルニカと、蛮族の癖に人間に友好
なエルボーンに何かとシンパシーを感じている。
それで一同にそれを話してみたのだ。
「私達戦士は、ただ殺すだけだが、お前達は別の付き合い方ができるかもしれん
。エルボーンも戦士ではない。他のやり方のほうがいいだろうと、ハーゲンも考
えているのだ。」
PC@の場合
冒険者達の基本的な導入である。一般的な冒険者としてシナリオに参加する場合
に使われる導入としてどうぞ。
導入
PCはある司祭の一団に護衛として雇われる。
(雇われる経緯は簡略化するが、依頼を受けるシーンもセッションの楽しみなの
でやってくれても構わない)
依頼内容
依頼人:司祭エルロンはルーフェリアの司祭として、各地を巡り説法を説いて回
るという。一ヶ月にかけて地方教会を巡るため警護が必要。
報酬:一人5000ガメルの報酬。三色付きで経費持ちという厚待遇
……の仕事に見えたのが理由だ。
その旅路は、予想以上にものものしい行列だった。まさにキャラバンである。
司祭エルロン
エルロンは最悪の司祭だった。
【朝〜飢饉〜】
移動の最中飢饉に襲われた村に遭遇する。慈悲を乞う人々。
エルロンは十分な食事を持っているのに、わずかばかりも差し出すことを拒み、
詰め寄る人々を追い払うように命じる。
・ジョスラン神父はエルロンを諌めようとするがエルロンは逆に激昂、杖でジョ
スランを殴り付け気絶させる。
【昼〜徴収〜】
地方都市の教会に訪れたエルロンは半ば強迫まがいのやり方で教会の蓄えを徴収
してしまう。
→飢饉ということもあり司祭は、固くなに拒むも、エルロンは司祭に暴力を振る
い無理やり接収してしまう。移動の最中飢饉に襲われた村に遭遇する。慈悲を乞
う人々。
●金を積む馬車が足りなくなるとエルロンは、この町から引っ越そうとする一家
の馬車を接収。家族の抗議を無視して、横暴を繰り返す。
・ジョスランはなんとか詫びようと家族に馬車代をこっそり支払う。
【夜〜懺悔〜】
夜になるとエルロンは懺悔と称して賄賂として集めた金貨を数えるのが趣味であ
る。
・決して覗くなと言うエルロン。彼は金の海にダイブしては遊び、享楽の時を過
ごしている。
・ジョスラン神父はエルロンの横暴の苦情を聞くと「何かお考えがあるのだろう
…」と呟き塞ぎ込んでしまう。
【夜〜懺悔〜】
教会のシスターがエルロンに『お布施は用意できない』と土下座をする。
エルロンは『なら懺悔せよ』と「体で払え」と下心剥き出しに要求する。
・ジョスランはさすがに止めようとするが、エルロンはジョスランを厳しく叱責
。以外と弱いジョスランはショックのあまり自殺未遂をする。
・ジョスラン「…死のう」
突然教会の屋根から身投げするジョスラン。
暴虐
夜中になり、娘が泣きながら飛び出していく。
全裸のエルロンは鞭を片手に追いかけ、二人とも雑木林に飛び込んでいく。
(外は雨になり風も強く台風のような荒れた天気になっていく)
【聖人エルロン】
一同が追いかけるとエルロンとは再会できる。
全裸でありながら、まるで聖人のような遠い目をしたエルロンは、両手でシスタ
ーを抱きかかえ歩いて帰ってくる。
・エルロンの頭には大きなたんこぶがあり、エルロンは記憶を失っている。
★シスターが追いかけてくるエルロンを殴り付けたので「たんこぶ」ができた。
シスターを問い詰めると白状し「私のせいでエルロン様がおかしくなった」と懺
悔する。
・ジョスランや他の牧師達はさりげなくガッツポーズ。
★★★GM情報★★★
エルロンは森の中で逃げるオーガ・エルボーンに遭遇。エルボーンはエルロンを
食い殺し変身する。
襲われていたシスターは既に気絶。エルボーンはシスターを懐抱すると人里を探
し歩いていた。
聖人伝説
【エルロンの朝】
朝になるとエルロンは聖書を食い入るように読みふける。
エルロンは聖書『ルーフェリアの教え』を読みふけり、食事中でさえ聖書を読ん
でいる。
・やはりエルロンなのか、朝っぱらから食事では酒をグビグビのみガッついてし
まう。
→しかし皆が酒を飲まないのを見て何故かと訪ねる。
⇒『酒はダメ』と教えてあげる。
聖職者が酒を飲まないことを教えるなら、エルロンは「早く言わないとダメじゃ
ないか!?」と咳き込み、以後は酒をやめる。
●内緒話
皆はジョスラン神父に詰めより『エルロン様を再教育しましょう』と進言する。
⇒ジョスランはそれには反対らしい。
「私達はいつも通り正しいことをしよう。私達がエルロン様を好きなように教育
するなどエゴイズムだ。
私達には神のような徳は無いが、私達が時に正しいことをすればエルロン様は見
てくださる。」
【エルロンの善行】
道中を移動していた所、一家の旅人と出会う。老婆は疲れ果て、幼い子供と両親
という面々である。
・飢饉で村が滅んでしまったという。
エルロン司祭は目的地が同じと聞くと、『馬車に乗らないか』と誘う。
(司祭ならこうするだろうと想像してのことである)。
しかしである。
飢饉はこの一家ばかりではない。次々に旅人に遭遇したエルロンはついには徒歩
になり、旅人達と歩いて町を目指すことになる。
・気が付けばエルロンは両手に荷物。背中に老婆はという様相となる。
※幸い正体がオーガであるエルロンは、さして疲れる様子もない。
【聖人エルロン降臨】〜飢餓の街〜
ある町にもついた時のことである。
町の入り口は閉ざされ、中に入ろうとする人々が大挙して押し寄せていた。対し
ては町の警備兵が槍を突きつけて追い返そうとしていた。まさに暴動直前である
。
⇒(彼らは餓えの末に村を捨てて集まった人々である。「都に行けば…町にいけ
ばなんとかなる」と信じて集まった人々である。しかしあれだけの人々を受け入
れれば領内が荒れる。領主はそれを拒み、武力で蹴散らしても構わないと指示を
したのだ。)
皆に乞われて仲裁に引っ張り出されるエルロン。当然困り果てる。
・ジョスランは視界の片隅で治癒魔法を使い、怪我をした人を治療を始める。
エルロンとしては困る。
偽エルロンには回復魔法は使えない。もしそっちをお願いされたらたまらないと
エルロンは仲裁に“逃げる”。
人々を槍をついて押し返す兵士。人々の怒りも限界が近い。
偽エルロンは理知的な人物なので「暴動になるな」と理解する。
仲裁
仲裁に入るエルロンもしどろもどろである。
そんな中に兵士が民に槍を突き刺そうとする。エルロンはそれを庇い、代わりに
怪我を負う。
(ここで怪我人が出れば回復魔法を求められる。)
エルロンは提案する。
「領主には迷惑をかけない。だから1日に少しずついれてはくれないだろうか?
」
エルロンの考えは以下の通りである。
・キャラバンの食事を皆に与え、心を落ち着かせた後に町にいれる。
飢えたまま入れれば確かに治安があれる。
・PC達には中にある教会に行って話をまとめてくれないかと依頼する。
・なお街の人々をお金で雇い、介護や炊き出しを手伝ってもらう。無料奉仕でな
いなら皆もやる気になるだろう。
・別にお金が必要になった場合こちらで工面する。
⇒ここからの交渉はPCの仕事だろう。
〜PC合流〜
オーガを追ってきたPC+ゲルニカはここで飢饉の人々に遭遇。町の入り口で起
こる事件を見る。
・指揮を取るエルロン司祭は「人が変わったように勤勉」と噂される。
★PC同士で情報を交換するなどがいいだろう。
⇒エルロン司祭の噂を聞けばオーガの可能性があることはわかる。
ただしゲルニカはこの行いに疑問があるのでしばらくは様子を見たらどうだろう
と提案する。
ここからはPCが協力しあうことになる。
偽エルロンを捕まえれば、オーガは退治できるが、飢饉の人々を救うことは難し
い。
・ジョスランにはこれだけの問題処理能力は無い。
●領主の対応
エルロンの提案を飲む。司祭に怪我をさせたのは領主の不手際と認め、あまり問
題を大きくしたくない。
治安さえ荒れなければ任せる他、何か政策があるなら実行してくれていい。報告
も事後報告でかまわない。
●教会の対応
あまり大きな教会は町には無い。ルーフェリアではなく、メジャーな神殿だけな
のだが、この対応策には賛成。協力を約束する。
●街の反応
飢饉となると街でも何かと物入りである。金銭を約束するなら、この高額のバイ
ト・急場の稼ぎに皆は殺到する。
⇒PCがちゃんと対応するのならば、飢えた人々はようやく落ち着き安堵する。
またジョスランも外では飢えた人々への施しや、優先順位つけなど忙しくやって
おり、なんとか対応できそうである。
【夜の説法】
夜になり、人々は説法をこう。丁度暇なのはエルロンと冒険者であるPC達であ
る。
・手が空いている司祭はエルロンだけ、「治癒魔法でも?」と頼まれそうになる
エルロンは直ぐ様説法に向かう。
エルロンは聖書片手に説法をとく。あまりに退屈な説法に皆はあくびをする。
そんな中「エルロンは傷を負ってまで何故人を庇ったのか」と聞かれる。
その答えは皆が予期した答えではなかった。
エルロン
「前に出たのは誰にでもできることだ。怪我をしたのは運がなかった。
奇跡を使い傷を直せば立派な聖人と慕われるかもしれない。でも人を救うことは
立派な聖人でなくてもできる。
私は皆を代表して『誰にでもできること』をやった。庇ってあげただけなのだ。
皆もほんのわずかに勇気を持てばできるだろう。私は少し勇気をあげられればそ
れでいい。
ただ…私は怪我をしたのは偶然でついてなかった。
酷い災難だ。」と話す。
→皆は大笑いして、ついていない司祭に拍手を送る。
変化とは
その日の夜に、ジョスラン神父はエルロンに感謝の言葉を送る。
・エルロンが人が変わったようだというジョスラン。
→エルロンは思わず言い訳する。
「人は同じところにはとどまれぬものである、とルーフェリア様も言っている。
外は酷い飢饉で、私は嵐の夜に出歩いて頭にはこぶを作った。
…多分それでだ。」
悪徳司祭エルロンの罪
【宿場町〜騎士団〜】
ある宿場町に滞在した時である。エルロンは贅沢することも無く普通の宿場に宿
泊する。
・そんな時騎士団がやってくる。彼らは、司祭達に聞き込みを始めたのである。
(エルロンは自分のことを調べに来たと思い、部屋に閉じ籠る)。
聞き込み
騎士団は冒険者達に聞き込む。内容はエルロンの人となりである。
・エルロンの司祭としての人となりはどうか
・エルロンは財をどうして手にいれたのか
・彼らはエルロンが賄賂を集めて上納している悪徳司祭であると調べている。
・エルロンの罪を暴けば、エルロンもその上司も罪を問えるらしい。(エルロン
は多分死刑にされる。それほどの悪事をやっている)。
ジョスランの願い
ジョスランはエルロンが不正を働いて金を稼いでいるのを知っているので、無言
になって黙ってしまう。
冒険者が揺れているならば自分の気持ちを冒険者に気持ちを打ち明け、暴露しな
いように願う。
・ジョスランはエルロンを破滅させたくないと悩んでいる。エルロンは悪徳司祭
だが、罪の大半はもっと上の司祭がやらせたもの。死刑にされるのは可哀想すぎ
る。
・最近は善行も行っている。できることなら様子を見たい。
《エルロン失踪》
エルロンは夜のうちにこっそり抜け出そうとする。
(自分の正体を騎士が探っていると誤解したからである。)
・PCがエルロンを見張っているのなら(普通に仕事をしていれば見掛ける)、
エルロンがこっそり逃げ出すのを見掛ける。
★エルロンを見つけるなら
エルロンはなんとか誤魔化そうと考える。
(勿論この時点で自分が蛮族オーガであるなどと明かすつもりは無い。)
⇒
⇒⇒彼は出直してでも脱出する。
【騎士団の横暴】
翌朝エルロンを見失った騎士団は仕方無しにジョスランをとらえようとする。
・ジョスランは権力など持たないが、ジョスランを捕らえることで無理矢理犯人
に仕立てあげ、悪徳司祭達の失脚を考える。
・ある意味権力の横暴である。PC達も逆らえば、罪に問うつもりなのである。
→この話を聞いたエルロンは引き返してくる。
騎士団を制止するエルロン。
・「あいにくだが、私は酒を飲んだこと以外で恥じるような行いには身に覚えが
ない。」
・「私は都にいく。逃げも隠れもせん。言いたいことがあるならば都で聞いてや
る。」と騎士団にいい放つ。
→権力者エルロンの歯切れいいものいいに騎士団はたじろぐと引き上げていく。
・エルロンはジョスランに詫び言い訳する。
「すまないジョスラン。一杯やっていたんだ」
→ジョスランはエルロンが罪に問われ死刑になると知っているので涙せずにはお
れない。
→エルロンはジョスランが感謝の涙を流したと誤解する。彼が今回こんなことを
したのは司祭エルロンが罪を犯したとしても、オーガ:エルボーンに戻れば関係
ないことだと考えているからである。
【戦う聖人〜橋の倒壊〜】
築数百年の石橋がある。
かつてはこの橋の下の渓谷付近の森は危険な魔物の巣窟であり旅人の難所であっ
たが、橋をかけてからはその安全が確保された。
この橋に通りかかっていたのは冒険者一同と、エルロン司祭の馬車である。
橋の中程では人々が揉めている。橋に陣取った物売があまりに増えすぎてしまい
。橋で人が通れなくなってしまったのである。
・エルロン司祭はさすがに「なんとかしろよ」と愚痴をいう。
⇒面倒事に駆り出されるPC。
物売りはなんとかして陣取ろうとあの手この手をとろうとする。
・泣き脅ししたり賄賂を渡そうとする。(この場所は儲かるらしい)
・しかもこの物売り、貴重な調度品として橋の一部を剥がして売っているという
。(これはもう犯罪)
橋の倒壊
辛抱たまらずエルロンは追い出そうと腕をまくってやってくる。
そんな時である。落盤事故橋の倒壊が起きるのは。下までの距離50m/足場は林
と渓谷の水でダメージ20点を受ける。
落下した負傷者は30人。ジョスラン等の司祭も一緒に落ちるために、彼らは負傷
者の手当てをするのだが、手が足りず辛うじて重傷者を出さないのが不幸中の幸
いである。
・ここから上がるためには上流に向かわなくてはならない。ここで待っていると
そのうち魔物が集まって来るだろう。
・魔物の群れに襲われたら、冒険者はこの数を守りきれるか…
★(エルロンはここで一晩過ごすなどとんでもない。1度はオーガに戻らないと
ならないのだ。それに怪我人におびき寄せられた魔物に襲われてはかなわない。
エルロンは上流に向かうべきと考える)
どうするべきか人々は議論する。
・怪我人は「移動したくない。冒険者さん助けを呼んで」と他力本願である。
・ジョスランも自分が危険を犯すつもりはないらしく、「助けを待つべき」と考
え「神が助けてくれる」と思考停止状態である。
・エルロン司祭は「(PCが移動派なら)これは神に祈る場所じゃない!どうす
るべきか冒険者に問うべきだ」と主張する。
「移動できないものは背負ってでも連れていく。神が傍らにあると信じるなら、
神の傍らに会って恥じぬ生き方をするべきだ。お前達はまだ何もしていない。」
と叱咤する。
⇒一同が移動するならば、エルロンは彼等を指示し引き受けて歩く。
魔物の襲撃
ゴルゴルの襲撃を受ける。縄張りで起こった騒ぎが気に入らないらしい。
・ボス:ゴルゴルゴールド
・ゴルゴルがPC人数来る。
★移動しない場合、一晩に2D6回の襲撃を受け、1回の襲撃ごとに−2の修正
を受け(加算)。
→これらを撃退するならば、夕暮れには上流につき、探索隊と合流できる。
探索隊は「あの森は夜は越せない」と安堵する。
ジョスラン詫びる
ジョスランはエルロンに対しては無礼を詫びるが、エルロンは気にする様子もな
い。
ジョスランは「自分は神を信じるだけで、人として出来ることをやりとげていな
かった」と恥じる。
オーガ
エルロンの説法
都であるルキスラも近くなるある時のことである。
【広場の説法】
最近はエルロンの説法も板につき、中々に聞き応えのある説法を説くようになる
。立ち聞きしているものも増え、人だかりができるのも常である。
「簡単にいうとマンネリは良くない。刺激があって初めて人生は上手くいく。夫
婦と同じだ。
何にも無い人生を過ごした二人は最後になってこの人で良かったのかしらと思う
。しかしスリリングな人生過ごしたら、この人生は悪くないと思う」
・主婦「うちの人は元冒険者なんだけどスリリング過ぎて困るよ。」
→エルロン「心配ない。いい勉強だ。来世はこの経験を生かしてダンナとは出会
わないように注意しなさい。」
一同の笑いやら失笑を取りエルロンは続ける。
「さて何も無い人生といったがルーフェリア様は言っておられる。何も無い人生
など無い。
水面下の浮気や、忘れていた時に送られる誕生日プレゼント。実は毎日は刺激の
連続だ。よく目を凝らしなさい。以外と人生はスリリングでハッピーだ。」
・少年から質問が飛ぶ。
「目を凝らせばスリリングなんじゃ、いつもスリリングじゃない」
エルロン「その通り。平穏に見える毎日も実はスリリングでロマンスに溢れてい
る。繰り返す毎日の中、同じ日など無いということだ。少年恋をしなさい。毎日
がドキドキだ。
変化が待ち遠しくなる。」
●中年男の懺悔
広場に集まった人々が解散していく中、一人の中年男性がエルロンに声をかける
。中年男性は「懺悔を聞いて欲しいのですが」と頼む。
・当然エルロンのごとき偉い司祭は普段はそこまで市民に関わらぬもの。そうい
う市民の懺悔はジョスラン達が引き受けると申し出るのだが、何を思ったのかエ
ルロンはそれを引き受ける。
→公園の一角だが、二人は何やら話しこむ。エルロンは何度か首を振り、やがて
中年男性はため息をついて立ち去る。それは傍目からは懺悔には見えない光景で
あった。
※この中年男性の正体はオーガである。彼は市勢に紛れたエルボーンを内密に探
していたのである。
トロルに降伏するのを拒んだオーガの部族はもう一戦を考えたらしい。そこでエ
ルボーンに旗頭に立ってもらいたいと願い出たのだ。
PCA〜使者コボルト〜
その日の夕方。
一同の泊まる宿屋に訪ねてくる来客がある。それはコボルトでゲルニカ達PC@
を訪ねて来たのだ。
・コボルトはガガックからのことずて(手紙)を預かっている。
・内容は以下の通りである。
『トロルに降伏するのを拒んだオーガの部族はもう一戦を考えたようだ。
ただマキシモは既にこの世になく、騎竜が残されただけ。戦をするならおそらく
失踪中のエルボーンを旗頭に立て挑むだろう。
エルボーンが見つからないなら集落に戻り戦を支度せよ。』
PC@〜素行調査の騎士〜
都が目前となり、騎士団がやってくる。これは前回エルロンの素行調査をしてい
た騎士団と同じである。
騎士団は今回は少数であり一同を丁重に扱う。
・騎士団は都までの案内をすると説明する。
・エルロンが逃亡するとは今は考えていない。よっぽど自信があるのか、何か権
力者の擁護があるのだろう。
・エルロンが逃亡すればやはり、ジョスランを罪に問う。ただし、エルロンが逃
亡しないならジョスランの責任は問わないと上に掛け合って来た。
・PCにも協力してほしい。
PCコンタクト:《エルロン/エルボーンの本心》
以下はPCがエルロンと話し合った場合のシーンである。
エルロン/エルボーンは今は揺れている。偉大な兄が死に部族を背負わなくては
ならないとは使命を感じている。
しかし、ここでいなくなればジョスランを見殺しにしてしまう。ジョスランが立
派な神父であると考える彼は冤罪でジョスランが裁かれるのを見ておれない。
・PCがエルロン/エルボーンの正体を見抜き彼に事実を突きつけるならば、エ
ルロン/エルボーンは、「もう少しだけ黙っていて欲しい」と願い出る。
→彼は場合によってはエルロンとして罪を裁かれてもいいと考えているのだ。
(トロルとの戦にはオーガには勝ち目は無いだろう。マキシモが死んだのに自分
が勝てるはずがない。
自分が戻れば戦になり、今度はオーガは死に絶えるだろう。
この罪を背負うことが、運命なのだ。)
・エルロン/エルボーンは自分なりに調べたエルロンの不正の事実を渡す。
もし、自分がオーガとして殺されてジョスランが罪に問われた時、これで無実を
証明してほしい。
しかし、ここで事態は急展開してしまう。
【最後の朝】
シスターの一人があわてふためき飛び出し、一同に助けを求めて来る。
・朝食にエルロンを迎えに行ったらエルロンの部屋に巨大なオーガがいたという
のだ。
・たちまち宿屋はパニックになり、騎士達が呼ばれる。騎士が来るまでにはまだ
時間がかかる為に、冒険者に助けが求められる。
→とにかくエルロンの安否が優先である。
エルロン:パニック!?
エルロン/エルボーンは大パニックである。なんとか変化をしようとしても出来
なくなっているのである。
・彼は部族の使命感を感じ、部族の未来の為に選択した時にオーガウォーロード
になっていたのである。
オーガウォーロードの彼は今や変化の力を失っていた。
・彼は最後の時間でなんとか手紙を書くと、可能ならば冒険者であるPCに手渡
す。
⇒エルロンではなくなったエルボーンは逃走すると表に飛び出す。
逃げ場の無いだろうエルボーンを助けに来たのはマキシモの騎竜である。
エルボーンは騎竜に跨がり飛んでいってしまう。
エルボーンの最後の手紙
・(もしPCが事実を知るならば)「全てはPCが知っている、PCに訪ねるよ
うに。」
・「エルロンが罪を犯していたことは私が一番知っています。私がやったことが
いくらかでも罪滅ぼしになるようならば、ジョスランの罪だけは問わないでもら
いたい。
彼は何も知らず、罪には加担していないことを私が証明します。
ジョスランはまことに立派な聖職者であり、彼にはまったく咎はありません。ゆ
めゆめ彼を罪には問わぬようお願い致します。」
皆の反応
●騎士団などが集まってくるが、あまりに唐突な事件の決着に唖然とする。
→証拠には価値があるが、エルロン=オーガという事実に愕然とする。
●ジョスランはあまりのことに放心してしまう。呆気ない別れが理解できず混乱
している。
→よく話をするならば、恐怖を押してもオーガウォーロード:エルボーンに会い
たいと願うようになり、PCに再開できるよう依頼する。
●エルボーンの向かった先はオーガの部族である。
これで最後の戦は決定的なものとなった。
そして部族の戦い〜クライマックス〜
トロルの集落に向かうにはPCA+ゲルニカに案内をしてもらえばいいだろう。
集落の蛮族も彼らが連れてきたものを敵とはみなさない。
【トロルの集落】
トロルの部族は戦の支度を始めている。トロルやボガードはやる気マンマンなの
だが、コボルトとゴブリンは戦の準備に疲れ気味である。
・トロルは「遅いから先に始めちゃおうかと思った」と体を小突いて笑う。
・ボガードのガガックだけは、戦は準備が大変と知っているので、連戦には些か
問題ありと眉を潜めている。
・ハーゲンに報告するならば、エルボーンの人となりを知る。
また一同が部族に帰還(訪れる)までにあったことを説明される。
エルボーンはオーガ部族に降伏を促すも部族は受け入れず、戦は決定的となる。
しかし、戦と決まると切り替えは見事なもので、自分が族長となり指揮を取るこ
とを戦書にて書き記した手紙を送ってきた。
→ハーゲン「誰が族長かわかれば、戦は自然と族長の首の取り合いになる。戦の
勝敗を明確にし、決着まで考えた見事な手紙」と評価する。
★提案
★ハーゲンに戦をやめるように言っても彼は受け入れない。『避けられぬ嵐』と
ハーゲンは表し、戦をするしかないとして譲らない。
★PCが一騎討ち(PC対オーガウォーロード)で決着をつけたいと望むならば
、ハーゲンは認める。
また、勝ったものは負けたものの生殺与奪は自由にできると説き、「望むまま決
着をつけるといい」と告げる。
★エルボーンとジョスランが話し合う場は用意できない。今はオーガに近づくこ
とはできないのである。
戦は先日戦が行われた峡谷にて行われる。すでに先の戦死者ま埋葬され、辺りは
僅かな戦の後を残すばかりである。
トロルの数は多く、ボガード、ゴブリンとなれば、比べるべくもなく少数のオー
ガの不利は否めない。
正面に立つ竜騎士のエルボーンは兄マキシモの鎧兜に身をつつみ、手には槍を持
っている。
戦の構図
基本的には戦は、オーガ達とトロル、エルボーンとPCの大勝戦という構図にな
る。
ただしエルボーンは竜を使い空を飛ぶので、戦は空中戦となる。
《戦闘》
・この場のPCの戦は空中戦となる。PCは空が飛べる騎獣が必要となる。
無い場合はゲルニカの背を借りるタンデム状態になる。
・PCに空を飛べる騎獣が無い場合、地上からの射撃攻撃で戦闘を行う。
●エルボーン
エルボーンは符術バークメイルSを使い、持続時間倍で防護点を8上げる。ただ
しエルボーンの鎧は実は軽量化されており、竜ははるかに機敏な動きができる。
戦い方@『渓谷での滑空戦』
一つ間違えば激突の危険がある渓谷で、容赦なく凪ぎ払いで攻撃してくる。
・移動はライダー技能17目標値→失敗すると体を岩肌に擦り自分と騎獣に20点の
ダメージ。目標値14以下ならば激突で30点のダメージ。
・凪ぎ払いをされた場合、命中回避に関わらず激突判定。
戦い方A『渓谷での煙幕』
竜に炎を吐かせ視界を奪う。一つ間違えば激突の危険がある渓谷で、視界を奪わ
れたら危険。
・激突判定はライダー技能19目標値→失敗すると体を岩肌に擦り自分と騎獣に20
点のダメージ。目標値16以下ならば激突で30点のダメージ。
・エルボーンは同時に隠れる。ライダー技能19目標値→失敗するとエルボーンを
見失う。探索には1Rかかりそれぞれが判定。
戦い方B『落下チャージ』
地上にいる対象を攻撃する方法。上空から落下し、地上の範囲対象にスーパーチ
ャージ攻撃をする。
・命中は通常だが範囲攻撃となる。ダメージは80点固定。エルボーン自身も20点
のダメージを受ける。
★次のターンは再び竜に騎乗する。
エンディング
《パターン1/エルボーン戦死》
エルボーンが戦死した場合はあまりいい結果ではない。戦はトロルの勝利となり
PCはオーガを自由にできるが、そこにはエルボーンの姿はなく、ジョスラン神
父も深く落胆する。
⇒こうならないように、止めの前にゲルニカにはエルボーンを救出させられるよ
うにし、いつでも割り込めるようにしておくといいだろう。
・勝敗が確かになった時点でゲルニカに勝負を止めさせても構わない。
・もしPCが“戦士の本懐”にこだわるならば、エルボーンは筋金入りの戦士で
はなく代理戦争であることをよく諭すべきである。
《パターン2/エルボーン敗北》
負けを認めたエルボーン。部族のオーガも降伏する。エルボーンの戦いは見事な
ものでオーガも納得するしかない。
処遇はPCの自由にしてくれて構わない。
《パターン2追加展開/ジョスラン負傷》
★あまり美談にしたくないときは回避してくれて構わない展開。
話としては美しい
負けを認めたエルボーン。部族のオーガも降伏する。しかし、その戦いに巻き込
まれてジョスランが負傷してしまう。
傷を案じるエルボーンは神の声を聞き、ジョスランの傷を奇跡で癒す。
エルボーンはルーフェリアの司祭となったのだ。
⇒この場合ジョスランはもう人の町には戻らない。
エルボーンとともに神の教えを学ぼうと考える。
彼らはこの地で布教活動をすることにする。
トロルのハーゲンは支配するつもりはないので彼らの好きに任せるだろう。
ゲルニカ
『神の言葉に導かれてオーガが信仰を手にいれたのか?
それとも変わりゆく彼等の姿の中に遠き日のルーフェリアの姿があったのか?
ただ一つ、確かなことはルーフェリアの教えの中に真実があったのだろう。
彼等はそれを証明したのだ。』
クリア
経験点/
エルボーン+ジョスランが生きている。1000点
エルボーン・ジョスランのいずれかが死んだ。500点
成功報酬/@一人5000ガメル、A全員に合計1万ガメル+入墨+騎獣
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