サイドA 【峠の山賊】
シーンPC 女騎士シルヴアナ
GM:君は最後の自由。最後の使命として身代金受け渡しのためにランカスター領に向かっていた。
アルテイ:このまま、いなくなるという手もあるなぁ。法律は守る?
シルヴァナ:これは信義の問題だ。ウチの家の信頼にも関わる。ウチの家、信頼されているんだな。
GM:自分の手持ちの従者数人と旅をしているところ、峠を差し掛かった時のことである。周囲は見通しも悪く、鬱蒼と茂った林が両側にそびえていた。
シルヴァナ:ひょっとして山賊ですかぁ。
GM:不意に弓矢が足元に刺さる。
シルヴァナ:最近……私はついてない。と悲しそうに矢じりを見る。
爆笑!
GM:森から複数の男たちが現れる。手には武器を持ち、覆面で顔を隠し、フードつきのコートを身にまとっている。浅黒い肌黒い髪のの男たちだ。
シルヴァナ:「ええい、今私は機嫌が悪い。かかって来い!」あ、でも山賊の罠がありそうだな。落石とかされたらかなわん。
GM:では軍略で勝負しよう。
シルヴァナ:軍略(コロコロ)10だ!
GM:知力を足して?
シルヴァナ:うん。足して。あれ10じゃダメたったかな?(笑)
GM:切り抜けられる。そう考えた時、馬車の地面に伏せていた族の一人が鎖を馬車にひっかける。馬車は馬とつなぐ繋ぎを砕き、馬だけが走っていく。ひっぱられる御者。
アルテイ:(御者)「うわぁああ!」
GM:勢い込んで襲い掛かるその時、草木に伏せた男たちが弓矢を手に次々と現れる。なんて数だろう。まるで一部隊に匹敵する。
シルヴァナ:「ええい。うろたえるな!」
GM:始めにいた少数は、これなら切り抜けられると急がせるため。
シルヴァナ:今は勝ち目がないと見せ付けるためか。
GM:頭目と思われる男は派手な男だった。赤い髪、肩には鳥の羽根飾り鋭い目つきをしており、服装も他の物よりは豪華であった。「御嬢さん。ここを通りたければ通行料を支払ってもらおう」
アルテイ:タタール族だぁ!
シルヴァナ:「ええーい。私がシルヴァナ・フォレスティと知っての狼藉かぁ!」
GM:「随分と威勢がいいが……」と頭目の男が指示を出すと、弓矢が向けられる。おびえる従者達。
アルテイ:(従者)「ひぃぃぃ!」
シルヴァナ:「く……要求は!」
GM:戦士の一人。顔に刺青をいれた鷲鼻の堀の深い男が頭目に話し掛ける。「族長。バストラール人だ。殺してしまおう」
アルテイ:間違いない。タタール族だ。
GM:「ではまずは武器を捨ててもらおうか。お前達の生殺与奪の権利は、全て俺にあるのだからな」
シルヴァナ:「くっ」私の力なら突破できるような気がするのだが……。悔しい!
GM:頭目はこちらの表情を見て何か察したようである。背に担いだ武器を抜く男。「手を出すな。俺がやろう」「ですが……」と刺青男が反論する。制する頭目。「素直に降る相手とも思えん。負ける戦ではないが、つまらぬことでお前達の血を流すこともあるまい……」
シルヴァナ:「一騎打ちか! 面白い! 決闘とあればこの私が受けてたとう!」と武器を抜こう。バスタードソードを抜く。「覚悟するのだな。このバストラール王国では山賊行為は重罪に値する」
GM:「だが俺はこの地をお前達の土地とは認めていないのでな」と男が抜いた武器もグレートソード。ここでは大きな蛮刀なんだけどね。
シルヴァナ:「詭弁よ!」
1ターン目
頭目 行動値13
シルヴァナ 行動値4
GM:セットアップは何かあるかな。
シルヴァナ:なし。
GM:では互いにセットアップ無し。行動値13で相手が向かってくる。
アルテイ:早いよ。
GM:それもそのはず。防具は軽く、武器は重くという出で立ちだ。戦の口火に襲い掛かり切り伏せるという戦法なのだろう。マイナーアクション振りかぶりを使い、命中(コロコロ)11で振り下ろしてくる。
シルヴァナ:(コロコロ)むぅ。回避は失敗。「重装騎士のこの私を一撃で倒すと豪語するかぁ」
GM:ダメージステップ時に<増幅の印>を宣言しダメージを上げる。
シルヴァナ:「お前、クレスト持ちか!?」
GM:ダメージは…おお、すごいね。64点。
シルヴァナ:なんだって。「やるな! だが、まだまだだ」<防壁の印>(コロコロ)。ほぼ最大値止めた。30点防いだから、34点。一発で瀕死だ。でも「かほどにも効かんわ!(笑) 負けを認めたらどうだ」
GM:「その武器は只の飾りか?」
シルヴァナ:「ムカッ! その装備で私の攻撃を食らって無事でおられると思うのか。くらえぇ!!」(コロコロ)命中14。なかなかいい出目だぞ。水平に振った我が刃を男に斬り込む。
GM:(コロコロ)回避成功。16。男は余裕にたがわぬ実力で、刃をかいくぐる。髪を掠めたというのにその表情には余裕すら見て取れる。
シルヴァナ:「え」
GM:「終わりか?」
シルヴァナ:「お・お・お!終わりじゃない!!(笑)」<治癒の印>でキズを癒す。
GM:男は作戦を変えたのか、次のターンを順番を遅らせる。シルヴァナからだ。
2ターン目
シルヴァナ:「いっくぞー!」(コロコロ)ああっ7低い! 振り回した剣が足元を引っかく。「いーやーだー!!」(笑)
GM:「何をやっているのだ……お前?」
シルヴァナ:「何やってんだ、じゃない!(泣笑)」
GM:気を取り直した男が剣を振る。あの大剣をいともたやすく流すものだ。命中は(コロコロ)14。
シルヴァナ:回避(コロコロ)7。くっ避けられるわけがない。
GM:ダメージを計算するタイミングで<増幅の印>。33点。
シルヴァナ:ルーラーかこいつ。強い。実力の程は私よりもはるか上なのか。
GM:いや、1レベルかせいぜい2レベル。技術的にはほとんどメイキングデータと同じ筈だ。
シルヴァナ:<防壁の印>(コロコロ)23点止めるぞ。「まだまだ!! 効かんぞ」
3ターン目
GM:「お前、息が上がっているぞ?」肩の上にポンポン剣を当てては男が声をかける。
シルヴァナ:「は! お前だって!」あ、いや。コイツは命中した後に発動する技だし、回復もしてないから全然消費していないんじゃ……
GM:そうなんだよ。
シルヴァナ:くそ! MPが無くなったら省略されても仕方ない状態になる。「黙れ黙れ! くそお」命中(コロコロ)おお! 本日最大18!
GM:「やれやれ、仕方ない」やぶれかぶれに振るったその一撃に<妨害の印>目標値が下がる-3。(コロコロ)15避けたよ。
一同:おおおぉぉ。
アルテイ:そうか、そうだな。装備がないのだから、回避も高いんだ。しかも、後だしで発動するからMP消費も少ない。
シルヴァナ:勝・て・な・い。勝てないよー「ううー。えい! えい!」
アルテイ:ラッキーヒットを狙ってみたらどうだ? クリティカルしたら当たるぞ。
GM:相手は攻撃をしない。
シルヴァナ:(コロコロ)命中13「えい!」「えい!」
GM:(コロコロ)回避16。避けた。
シルヴァナ:MPが……0になりました……。
アルテイ:これは負けだよね。

シルヴァナ:私はまるで扇風機のように剣を振り回す。「当たる筈なんだ! 当たる筈なんだ! 当たってくれさえすれば……くっそー!」
アルテイ:命中が低いとこうなるんだ。
シルヴァナ:そうして私はベッシャーと地面に倒れる。「王子……フランク……す・ま・な・い。うっう……」
GM:多勢に無勢である。シルヴァナは身代金を奪われ、彼に捕らえられてしまう。
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