Middle phase
シーンPC 魔法使い・レグルス

【虫食いの果実バルチモア〜バルチモア〜】

GM:というところでバルチモア王都の様子だ。相変わらず派閥対立が激しく、国内は分裂。王のカリスマは失われ、状況は刻一刻と悪くなる。レグルスはガラティアを伴い帰還する。

レグルス:国王と会う前に、まずは父ゴドーに報告しないと。

GM:父ゴドーは落ち着かない様子であり、君が帰ってくるとその報告を心待ちに急かした。「だ・だ・奪還を失敗したのかぁああ!!」

レグルス:「まずは落ち着きください。父上。」兄エンゲルスもいるよね。兄貴に目線を送る。

GM:兄は多少の落胆はあるものの「父上、どうせいずれはバレることでした。」と冷静に答える。思案をしているようだ。

レグルス:「ネフィリア姫とは話をこのように取り付けてきました。」

GM:「何か考えがあるのだな。まずはお前の意見を聞こう。」エンゲルスの言葉に父ゴドーも目線を向ける。「そうなのか!?」

レグルス:「バストラールの一派閥がネフィリアを担いでいるのです。幸い彼らはバストラール政権からは浮いた存在の者達。パイプとしてつかえる者です。これはバストラールからネフィリア指示として、我々の切り札の一つとして、掲げられるのではないでしょうか?」

GM:「バストラールを介入させるのか?!戦争を…起こすのか?」バルチモア滅亡がよぎった兄は眉を潜める。

レグルス:「戦争はおこさせません。ですが、バストラールに対する影響力があれば、我々の派閥が他の有力派閥を抑えることもできます。」

GM:「なるほど」ニィと宰相は笑った。

ジィク:こいつは何も考えていない。

爆笑!! ネフィリア:(ゴドー)「お前はやはり天才(笑)。」

GM:エンゲルスはため息。「少し楽観的過ぎる気もするが、現状ではそれしか手は無い。私も賛同しよう。バストラールに手綱さえ握らせなければよいのだ。お前は引き続き姫について、我々以外の派閥が姫にちかづかないように用心しろ。いいな。」

レグルス:「はい。国王陛下にはどう報告します?」

GM:ゴドーは青い顔をして「ひっ」と息をのむ。エンゲルスは言う「開き直れ。ばれまでは黙っていろ。」

レグルス:「なん…ですって……」

GM:「あんな老人に我々を咎める力は無い。」と邪悪な笑みを浮かべる。

レグルス:「そうはいかないでしょう。私にお任せください。波風の立たぬように対処して見せます。」

GM:父ゴドーは「任せる!」と即答。エンゲルスは渋々納得する。というわけでバルチモア王城・国王の間だ。


レグルス:では、国王陛下に修道院が焼かれたことを報告しよう。

GM:「なんだと!」と驚くほど取り乱す国王。「修道院がやかれた!あそこには……」

レグルス:「存じています。ネフィリア姫がおられたことを」

GM:「おお。すでに知っていたか。」しかし忽ち憤懣を露にする。頭をかきむしり苛立ちを表す。「しかし何故だ!どういうことだ。誰かの手によるものか。姫は無事なのか。」

レグルス:「ご安心を、今はネフィリア姫に警護をつけ安全な場所に移しているところです。」

GM:「おお!では無事なのだな。」

レグルス:「今は……まだ。」

GM:「どういうことなのだ。顛末を知りたい。」

レグルス:「ネフィリア姫を害そうとしている勢力がおり……」

GM:「誰だ!それは!」血走った瞳。

レグルス:ふぅ。言っちゃうかぁ。そりゃあ言わないわけにいかないな。「調べはついております。ロアン王子です。」

GM:国王。真っ白になって愕然。そして放心している。「そうか……血を分けた家族なのに……」そして落胆していく。

レグルス:「国王陛下。この一件は私にお任せしていただけないでしょうか?」

GM:国王は悩む。しかし名案が浮かばない。「わかった」と呟くだけだ。その日はそれ以上話にならなかった。食事も喉を通らず、二人の関係に苦心している国王がいた。

レグルス:とにかくなんとか、ネフィリア姫と国王を合わせれば姫の誤解も解けるだろうから。ふーむ。ちなみにロアン王子はどういう対応をしているの?

GM:知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。

ジィク:こっちもか。

GM:国王には跡継ぎを処断する力はない。もはや国内に国王の言葉に耳を貸す仲間はいなかった。


拷問室・あるいは調教室

レグルス:ちなみにファットマンはどうしたの?

GM:捕虜として連れて帰ってきてるけど。

レグルス:会ってみよう。

GM:牢屋に投獄されているけど、拷問はされていない。タフだし効果ないからね。「俺はがんばった」とすっきりした様子だ。

爆笑!

レグルス:「知ってることは吐いてもらおうか。くっくっく」と指から電撃を飛ばす。

フィンチ:拷問だ(笑)

ネフィリア:嬉しくない!!(笑)

レグルス:「全部吐いて貰うぞ。ロアン王の姫の襲撃について話してもらおうか。」

GM:彼は超著無く喋る。「ロアン王子は国の皇太子にありながら、兄カイン・妹ネフィリアの存在を恐れていた。それで前々からその暗殺を考えていたのだ。」

フィンチ:ベラベラしゃべっているよ(笑)

GM:彼は自分が小物で上から知らされている情報が少ないことも知っている。話しても派閥は揺るがないし、罪悪感無く喋る。

レグルス:「何故今頃になって襲撃した?」

GM:「探したが姫の居所はようとして知れなかった。ヘルファイア=サンはニールセンかゴドーのどちらかが姫の所在を知っていると読んでいて、二人をマークしていた。ニールセンは動かなかったが小心者の宰相ゴドーは姫の確保に動いた。案の定な。」

ジィク:なるほど。完全な脳筋じゃなかったのか。

レグルス:「他には何か知らされていないか?義理立てしてもためにならない。お前はなんでロアン派閥につかえている?金か?」

ジィク:(レグルス)「麻薬か?」

GM:「エ?それが何か?」

フィンチ:あれ?

GM:「我々はメイジだ。主人に仕えている。それだけだ。」

フィンチ:紛れも無い忠誠心だよ!!(笑)

爆笑!

GM:「まぁヘルファイア=サンはロードじゃないが。」

レグルス:「ロアンに仕えているのか?」

GM:「王子には面識が無い。」

フィンチ:下の下じゃないか!

レグルス:……コイツは仲間が助けに来たりしないんだろうか。

GM:多分使い捨てなんだよ。役に立たない犬はそのまま見殺し。

フィンチ:なんか可愛そう。

GM:でもファットマンは言う。「そのうち手柄を立てて主人に仕える。」

レグルス:そうか……俺は犬が好きだからな(笑)

ジィク:なるほどな。

レグルス:気が変わった。「どうだ?俺と来ないか。」

GM:「エ?」

レグルス:「ファットマンはもう死んだ。お前はこれからアンダードッグ(負け犬)と名乗れ。どうだ?」

GM:半ば以上死を覚悟していたファットマン。子供のようにキラキラした瞳で「俺はアンダードッグだ!!」と声を張り上げている。「アンダードッグ!!俺はこれからアンダードッグだぁ!!」

フィンチ:誇っているよ。

ネフィリア:(ファットマン。以後アンダードッグ)「このキズを見ろぉ。これはあのお方につけていただいたキズなのだぁ」というノリだよ。

爆笑!

フィンチ:(アンダードッグ)「あの方は強かったぞぉ」

GM:というわけで、アンダードッグは命を拾った。『アンダードッグが仲間に加わりました』。

ジィク:下僕が生まれた。


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