Climax phase
【南方侵略〜サラミスとの戦い〜】
この戦の始まりはおそらくこのイシュカの旅立ちであったろう。
彼女の出立は数ヶ月前。この時、遠征が始まったことをそれを知るものは、ごく一握りに限られていた。
GM:イシュカは都に立つ前に、調合した霊薬を用意し、薬を渡していく。「じゃあ武運をな」
イヴァン:「武運を。と、お前のほうは武運は関係ないのだったな」
GM:イシュカの表情にも緊張があり軽口は浮かばない。彼女はテレパシーの魔法や他の強化の魔法をイヴァンにかけると何度か手順を確認し、出立する。
スターシャの集めた名士達が居並ぶ。この戦に反対なものはそれぞれ中立したり、この地を離れることを判断したようだ。特にスターシャは穏健派を多く集めたこともあり、その数は集めた人々の半数以上にも及んだ。
イヴァン:「俺に義理立てする必要は無い。自らが正しいと信じたもののために生き、そう判断して欲しい。責めるつもりは無い。」
GM:名士の一人が頭を下げる。「温情をもって当たってくださったことを感謝します。」
イヴァン:「もし、再び戻りたい時はいつでも戻ってくれていい。その時は同じ役職、同じ禄で再び召抱えよう。」
GM:それには驚きがおこる。
イヴァン:藤堂高虎みたいなものだな。
フラガッハはイヴァンの隣に馬を並べ、屈強な部族の戦士を伴う。正直作戦には半信半疑だ。
GM:「兵糧拠点を狙うと聞いたが…あそこは城壁も高い。簡単にはおちんぞ。まして主力が守っているとあらば、何ヶ月かかるか…」
イヴァン:「それはこちらに任せろ。野戦に持ち込む。だか、それも楽な戦じゃない。」
戦が始まろうとしていた。
先鋒隊のゴロンゾは重装騎兵3と弓騎兵3部隊というこの王国の半数の部隊を率いて進軍する。この砦での攻撃は、ゴロンゾの勇猛さもあり、イヴァンの到着の少し前に伝令によって勝利が伝えられている。
イヴァン:「勝ったか」と砦の門を潜る。
GM:「おうよ!」
血に濡れた棍棒を自慢げに振り上げる巨漢ゴロンゾ。周囲には噴煙が上がり、未だ生々しい血の匂いがしている。楽な勝負ではなかったのだ。
GM:「俺はこれからどうする?」
イヴァン:「この砦を守備しろ。俺はこのまま前線に出るがね支援はいらん。ここが奪われたら退路を失う。」
GM:「要するに守れってことだな。」
イヴァン:「いつもどおりにやれ。」
GM:「ああ!」
「そうか。一つ目の砦が落ちたか…」
その報告にもサラミスは顔色を変えなかった。予想通りのことだ。
しかし、まだ二つの砦がある。両翼に配置した砦を落とさぬ限り糧道の安全は図れん。
「それでイヴァンの進路は?」
「それが…」
報告を聞いたサラミスの表情に緊張が走る。
「ここ、兵糧拠点か……」
イヴァン:「ここで休止だ。陣を張れ。」とサラミスのいる兵糧拠点の手前に陣を張らせる。
GM:「まだ距離があるぞ?」とフラガッハはに疑問符だけど。
イヴァン:「ここでいい。それと陣はある程度堅固に張れ。そうすればくだらん小競り合いは防げる。」
GM:「へ?」フラガッハは間抜けな顔でその言葉をポカンと聞いている。「戦をするんじゃないのか?」
イヴァン:「相手の主力が出てくるまで、戦はなしだ。しばらくは適当にやれ。勝手に戦おうとするな。」
平原の中、陣屋を開いたイヴァンに北方の戦士は動揺した。いや、北方の戦士ばかりではない、計略を知る熟練の兵士達ですらこの布陣には疑問だった。
「兵糧には限りがある。」「何故このようなところで?」
GM:時折両翼の砦から、背後を突く動きを見せる。「来た来た!」とフラガッハは剣を手に駆け出す。
イヴァン:ギロ
GM:「あ、そうだったな。主力が来るまでは、戦っては駄目だったな。えへへ」と頭を掻く。
王都ではサラミスに対する不信な噂が流れる。国王もサラミスに任せるとは言ったものの、主力を委ねていることの不安と、今後軍事権限まで握るのではないかという不安に駆られている。
イヴァン:そこで、もう一つ突き上げて欲しい。イシュカに一働きしてもらう。
GM:うむうむ。
イヴァン:長期布陣にすればするほど、疑念は広がっていくはず、サラミスに対しては早く戦を終わらせて欲しいという願いが増える。そこで、『戦を急げ』という突き上げをサラミスに出させたい。
GM:ああ、なるほど。
イヴァン:都で起こる不信な噂。それを耳にしたサラミスが、それを放置したままにすれば国王との対決になるかもしれない。
GM:サラミスもそれは嫌がるね。今回のサラミスへの計略は軍略でいこうか。サラミスとの対決だ。
イヴァン:さぁ…いくぞ(コロコロ)22。どうだ!
GM:よし。(コロコロ)18…悪くないけど負けた。君の成功だ。
その話を聞いたとき、サラミスの表情は明らかに青ざめた。
「そのような噂が都で出ているのか?」
禿頭の側近は腕を組み、一笑した。「謀反?取るにたらん、くだらん噂です!まして、イヴァンと組むなど……」
サラミスには腑に落ちない。
(何故だ……国内の対立派閥は全て粛清か追放したはず……
イヴァンの計略ではないか?)
「もしや…何か流言でも流されたのでは?」
一人の側近が不安げに訪ねる。
「そんなことはわかっている。だが……流言を収拾しに都に帰還などできん!」
GM:というわけでイシュカからはテレパシーの通信が入る。(「矢文なんかも交わされて、今では内通なんて噂も立ち始めているんだな。」)
イヴァン:(「なるほどな。」)
GM:(「それでサ。身の潔白を晴らすのならば…とそういう話にまで発展しているんだよ。」)
イヴァン:孔明ですら、謀反の疑いをかけられた時は撤退するしかなかった。
GM:そうだねー。(「もしサラミスが忠誠心を疑われても長期戦を選んだら?」)
イヴァン:(「俺は負ける。だが俺はサラミスを知っている。邪心から専横したわけではない。あいつは良かれと思ってやっている本物の騎士だ。国王との対立は避けるはず……サラミスは、そろそろ動くな……」)
GM:(「アタシもそう思う。」)
数日が経過した辺り、サラミスの軍勢に動きが見える。
GM:「イヴァン!聞け」とフラガッハの喜んでいるのか緊張しているのかわからない顔が目に入る。
イヴァン:「いよいよ炙り出されてきたか。」と、組んでいた腕を解く。「こちらも、そろそろじれていたところだぞ。前線で飢え死になど笑い事にならん」
GM:「どういう魔法を使った?あの堅牢な城壁を捨てて出てくるなんて……」とわけもわからないフラガッハ。
イヴァン:「俺も経験があるが、南では時折現場にいない人間の指示で動かなければならない。今回もそういうことだ。」
GM:「わからんな。だが、まぁいい。相手も勝ちを狙っているようだぞ。」
両翼砦はゴロンゾの砦に攻撃を開始したが、これは動きを撹乱するためのこと。両翼砦の主力はイヴァンの背後をつくべく前進を開始していた。
GM:さてイヴァンの元にはサラミスが動いたこと、ゴロンゾの守る砦が攻められていることが伝えられる。
イヴァン:ゴロンゾの砦への攻撃は表面だけだ。主力はこちらへ向かっているはず。挟撃、ということだな。「行くぞ」
GM:「行こうか。退屈していたところだ。」とフラガッハも威勢良く武器を手に取る。戦士達が角笛を吹かせる。
イヴァン:「北方の戦士達よ。今こそその勇猛さを証明して見せろ。」と槍を掲げる。
GM:サラミスの部隊はその正面から兵を進める。そして時同じく彼も宣言していた。「見ろあれこそが北方の蛮族だ。彼らは弱みを見せればいくらでも襲ってくる。見せろ君達の勇敢さを!」
爆笑!
GM:いよいよ両軍の激突となる。君の兵力はイヴァンの騎士団とフラガッハの北方蛮族の部隊だ。フラガッハは強力なアームズなんで、どうぞ。
イヴァン:了解。北方人はアームズばかりだから統治できないんじゃないか?
GM:そうかもね。さて相手の軍勢だがサラミスの軍勢はサラミスの部隊1、そして騎士団3、そして騎士団を支援する士官部隊が3。この士官部隊は<奮迅の印>などで鼓舞して士気を上げるだけで、事実上サラミス軍は士気の低下がおきない。
イヴァン:了解。
GM:さらに、ターンエンドに挟撃部隊の増援が到着する。これは毎ターン到着する。いいね。そのくらい不利だ。
イヴァン:覚悟はしていた。サラミスは万が一野戦になった時も戦える布陣を用意していたわけか。さすがだな。隙がない。
1ターン目
行動値10 サラミスの騎士団+騎士団3隊+士官兵3
行動値8 イヴァンの騎士団・フラガッハの北方戦士団。
イヴァン:セットアップフェイズ。士気3を消費し、<剣の誓い>。判定に+1Dのボーナス。
GM:今度は我々はも<剣の誓い>で全員ダイスを上げる。そしてこちらから攻撃だ。まずはサラミスの前衛たる騎士団の突撃が行われる。命中は(コロコロ)31。
イヴァン:回避(コロコロ)34。回避したぞ。イシュカの魔法、騎士団の強化で俺も成長している。
GM:「なんだと。イヴァンの奴、国を治めよく兵馬を調練してきたな…」
イヴァン:その通りだ!
爆笑!
GM:第二波。騎士団の波状突撃だ。命中は(コロコロ)32。
イヴァン:回避(コロコロ)6ゾロ。クリティカルだ。50。
GM:駄目だそれは(苦笑)「ふぅ。まぐれであろう」禿頭の騎士が言う。
爆笑!
GM:第三波。「まだだ!」波状突撃の三。命中は(コロコロ)クリティカルした。42。
イヴァン:回避(コロコロ)こっちもクリティカルだ。51。
GM:よそうよ!(苦笑)
GM:ではサラミスの攻撃。火走りの鞘を使い、マイナーアクション<鋭刃の印>からメジャーアクション<疾風剣の印>。命中(コロコロ)40.
イヴァン:回避は(コロコロ)37。回避失敗、当たった…
GM:よし!
イヴァン:さすがサラミスだな。「さっきの連中とは違うな。」とはいえ、さっきの連中の腕前ですら、他のPCなら顔面蒼白だろうけどな。
GM:本当だよ!40とか50とか、どういう勝負だよ!「ええい。頼りにならん奴等め。やはり私がやらなくてはならんか!」
イヴァン:お前はそういう奴だ。大事なところは自分でやらなくては気がすまないタイプだからな。
GM:ダメージは炎熱(コロコロ)119点。
イヴァン:ガードするが…ダメージが通った。3点だけどな。でも士気が低下する…<光盾の印>は使った。
GM:士気が尽きたとき、一気にダメージ増加で畳み込むか。この人数なら一瞬でも畳みこめるはずだしな。
イヴァン:ではようやく俺の攻撃だ。マローダーの範囲攻撃を繰り出す<盾攻撃の印>。というかもはや獅子奮迅。槍で突き刺した相手を放り投げ突き刺す(コロコロ)37.いい出目だ。
GM:サラミスは回避は(コロコロ)31。これにはカバーリング。残り二人は回避は(コロコロ)22。だから、一人カバーリング。で支援のための士官兵は判定しなくてもいい。3人の士官兵は回避できない。一体だけカバーリング。残り2体は多分パシャ!
イヴァン:ダメージは(コロコロ)200点でした。カバーリングした人達は400点で。
GM:はぁ!?これはひどい。生死判定どころではない。騎士団を率いるロード二人が一合の元に切り伏せられる。
イヴァン:ありがたいな。これは。それではフラガッハの攻撃。二刀流で二回攻撃。か、大剣を選択できるのか。では二回攻撃でサラミスを狙う。命中は5d+17か。(コロコロ)29。
GM:サラミスの回避は(コロコロ)34。避けられた。
イヴァン:むむ。ではフラガッハの次の攻撃は命中…(コロコロ)34。
GM:サラミス(コロコロ)クリティカルした。50。避けた。
イヴァン:駄目だ。これは。
GM:フラガッハも目を丸くしている。「こんな奴がいるとは……」
イヴァン:相変わらず、たいしたものだ。
GM:最後に残っていた士官兵が奮迅の印で指揮回復。士気が2回復したことで、サラミスは士気全快を維持する。という感じだ。それとターンエンド。クリンナッププロセスに騎士団2部隊が合流する。
2ターン目
行動値10 サラミスの騎士団+騎士団3隊
行動値8 イヴァンの騎士団・フラガッハの北方戦士団。
相手の騎士団3部隊の攻撃はイヴァンに有効なダメージを与えることはできない。1回は命中したものの、ダメージは通らなかった。
GM:そしてサラミスの攻撃だ。命中は(コロコロ)42。
イヴァン:回避(コロコロ)クリティカル。48。クリティカルが前提でないと回避できない……。
GM:「ぬうう…」
イヴァン:しかし…これ…まずくないか。相手の総数が減らない。4部隊が維持されてしまうと、かならずカバーリング二回で防ぎきられてしまう。
GM:ははは。数の暴力だ!
イヴァン:カバーリングできなくする方法を考えなくては…だが…あるのか?
GM:ないねー。
(厳密にはあります。相手をヘクス移動させ、孤立させ、カバーリング範囲から出してしまえばできますが、それは現時点のイヴァン達の取れる行動ではありません。)
イヴァン:とりあえずこの数を減らさないとならない。俺の攻撃だ。デストロイヤーの範囲攻撃、獅子奮迅。(コロコロ)41。
GM:サラミスの回避を試そう(コロコロ)30。でカバーリング。残り二人の一人がカバーリング。でさきほどと同じ状態だね。士官兵の最後の一人はパシャ。
イヴァン:ダメージは(コロコロ)198点。カバーリングした人は396点。だが…状況が好転していない…残りはフラガッハに攻撃して貰おう。大剣モードに変更し、範囲攻撃で攻撃する。命中は(コロコロ)35
。
GM:回避(コロコロ)サラミス25。回避失敗したサラミスのカバーリング。
イヴァン:170点の二倍だからなー。
GM:じゃあその騎士団も壊滅した。。指揮官を討ったフラガッハも、余裕がない。狙いの大将首ではないのだ。「くそっ!」
イヴァン:待てよ…もしかしたら勝算が…あるかも……(ルールブックをチェック)
GM:戦場をかけフラガッハが馬を並べる。「まずいぞ!相手の本陣に攻め寄れない。このままでは……」
イヴァン:「大丈夫だ。フラガッハ。これは潮目が変わるぞ……」
GM:「???」
イヴァン:っとここで、メタな話だが。チェックしたんだが、騎士団はカウント36000だ。このゲームは最大レベルの国家でも30万カウント。国一つぐらいなら20万カウントだ。
GM:あれ…ちょっと計算してみる。現時点までに5部隊の騎士団を倒していて、それにサラミスの騎士団。この時点で6部隊。218000カウント。30万カウント以内だと…288000カウントで後2部隊?
爆笑!
GM:あー。不味い!全ての部隊を最強の騎士団で纏めたのは不味かった!(笑)。
イヴァン:無尽蔵ではなかったな(笑)
GM:というわけで先ほど同様にクリンナップに騎士団2部隊が合流で打ち止めだ。
3ターン目
行動値10 サラミスの騎士団+騎士団2隊
行動値8 イヴァンの騎士団・フラガッハの北方戦士団。
相手の騎士団2部隊の攻撃はイヴァンに命中。しかしガードに阻まれてダメージを与えられない。
GM:サラミスの攻撃。命中は(コロコロ)クリティカル。よし!53。
イヴァン:回避(コロコロ)こちらもクリティカル。52。あぁ駄目でした。さすがだ。サラミス。
GM:(コロコロ)ダメージは126点。士気は低下したが…元々敵を倒しているので士気は上がっている。
イヴァン:ではフラガッハは大剣で切りかかる。最後の範囲攻撃だ。命中は(コロコロ)37。
GM:(コロコロ)サラミス39で回避。騎士団は失敗。一体を仲間の騎士団がカバーリングし、一つの騎士団を残す。
イヴァン:ダメージは省いてもいいだろうな。
GM:うん。その騎士団は壊滅した。
イヴァン:では俺の攻撃。これは最後の雑魚(騎士団)に攻撃。命中は(コロコロ)33。
GM:回避(コロコロ)25。失敗。
イヴァン:(コロコロ)ダメージは199点。最後の騎士団の団長を槍で貫く、だよな?
GM:うわぁああ!!
4ターン目
行動値10 サラミス騎士団
行動値8 イヴァンの騎士団・フラガッハの北方戦士団。
GM:戦略を誤った?国家有数の騎士団による磐石な布陣。数の暴力。戦力を集中したことは理に叶うはずだ……。マジか?あの騎士団が敗れるとは……
イヴァン:お前が正しいかどうかはわからん。しかし、敗北したとき、この王国の軍事力は激減する。お前はそういう作戦をとったんだ。それは俺にも言えることだがな。
GM:もはや士気崩壊を狙う作戦は水泡に帰した……。この攻撃が命中しても切り崩せないか?サラミスの攻撃。(コロコロ)33。くそ、これでは避けられてしまう。
イヴァン:回避(コロコロ)36。回避成功だ。「乱れたなサラミス。俺の番だ!」
イヴァン:ではこれで止めだ。(コロコロ)38。
GM:回避(コロコロ)28。回避は失敗。
イヴァン:(コロコロ)ダメージは199点。どうだ?!
GM:立ってる。
イヴァン:立ってるのか?それは…今度は俺がまずいことになったぞ。MPがあと1回の攻撃分しかない……
GM:フラガッハはその勝負を見て、もう手を出すのを無粋と見たようだ。
5ターン目
行動値10 サラミス騎士団
行動値8 イヴァンの騎士団・フラガッハの北方戦士団。
戦場で合間見えた両雄が刃を交える。
GM:「詰みだと思っているかね。所詮君達は烏合の衆だ。君さえ倒せばバラバラになる。いや…もしかしたら君も同じように考えているのではないかね。」
イヴァン:「俺は、俺達二人の因縁に、実に多くの人を巻き込んだことを悔いている。それだけだ!」
GM:「今の状況を見るに、一笑にくだらん…とは言えんな」と彼の周囲には王国屈指の騎士団の壊滅、そして将兵・ロード達の死が広がっている。「もっと早くお前を斬るべきだった!」

GM:サラミスの攻撃。(コロコロ)60。
イヴァン:回避(コロコロ)39。回避できない。くそ、これが7レベルの勝負って奴か!
GM:知らないよ。こんな勝負!(笑)
爆笑!
GM:(コロコロ)ダメージ125点。
イヴァン:ダメージは9点通ったのみ、士気は低下するがそれは問題じゃない。問題はMPが切れることだ。切れると<光盾の印>すら使えず、炎熱のガードすらできなくなる。そうすると、一瞬で切り殺される。
イヴァン:最後の攻撃だ。(コロコロ)50。クリティカルが出た。
GM:回避(コロコロ)クリティカルは…でなかった30。失敗。
イヴァン:長かった……(コロコロ)ダメージは208点。
GM:159点通った。彼の兜が宙に舞い、そして崩れ落ちる。「サラミス様が破れたぞ!」その動揺は戦場を揺るがせた。
イヴァン:MPが尽きた……。ハァハァ……お前は立っているだけで俺に勝利していたぞ…サラミス……
サラミスが破れたことにより、騎士団はもう軍隊の様を呈していないかった。混乱と逃亡。鍛え上げられた精鋭の、かくも無残な敗走である。
GM:サラミスの生死判定は(コロコロ)成功。……生きている。
イヴァン:俺は下馬してサラミスの隣に歩む。
GM:イヴァンに駆け寄ろうとしたフラガッハは立ち止まり、その姿を遠目に見ている。
イヴァン:「フラガッハ。お前は部隊を率いて兵糧拠点を押さえてくれ、サラミスがいない今、あの領地を落とすのに労はいらぬはずだ。」
GM:「わかった」そして再び騎馬に乗ると剣を掲げる。「者共!!行くぞ」と部隊を率いて移動を開始していく。
イヴァン:「サラミスよ。勝負ありだな。」
GM:「負けたか…」と負傷を抱えたサラミスは逆光背にするイヴァンを見上げる「君の勝ちだ」
イヴァン:「……」
GM:「…止めを刺せ」
イヴァン:「それに躊躇いはない。だが、お前の妻のことが気がかりだ。」
GM:その言葉にサラミスは、僅かながら動揺を示す。そして視線を逸らす。「だろうと思っていたが…君の手の者ではなかったのだな…」
イヴァン:「どういうことだ?」
GM:「……」
イヴァン:「おい!!お前は俺に言わなければならないことがあるんじゃないのか!!」
GM:「…それは」言いよどむサラミス。
イヴァン:「彼女の身に何かあったのか!?」
GM:「移民なのか…暗殺者なのかは知らん…北方人の男に彼女は…刺された。」
イヴァン:「なんだと!!?」
GM:「彼女は重態だ……」そして自嘲の笑みを浮かべる。「北方人に恨まれた私、そして挙兵したお前、彼女を殺したのはどちらだろうな…」
イヴァン:「馬鹿が!!」殴ってやりたい。殴ったら死ぬだろうな(苦笑)
GM:「彼女は明日をも知れぬ―ー」
イヴァン:サラミスの胸倉を掴む。「貴様こんなところで何をやっている!!来い」
GM:「な、なにを!?」
イヴァン:サラミスを馬に乗せる。「行くぞ」
GM:「何…討て!!何をしている!?後悔するぞ!!!」
イヴァン:「黙れ!!今俺たちがすべきことは彼女の元にいくことだろうが。斬り合いがしたいならその後だ!!」
GM:「イヴァン」ようやく決心したサラミスは馬上で小さく呟く。「……私が従えられないわけだ」
イヴァン:俺の騎士団に対しては指示をする。「フラガッハと合流していろ。後から俺も行く!!」
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