
白ローブの男・ロア
何も産み出さぬ汚れた魂
世界を混沌に誘う邪教の教祖。上記を逸した言動が目立ち、その行いは破滅以外
の何者をも産み出さない、いわば全人類の敵です。
何かに取りつかれたように「壁を塗らなきゃ」とモップで壁に血を塗っていたり
、登用シーンでは「1番と2番を斬首!」と間違いだらけの指事を出すなど奇行
には際限がありません。
さて、このロアという男。GMに載せられてこの世のあらゆる悪を封印したパン
ドラの箱を開けてしまい、世界中に悪魔や魔物を振り撒いた災いの元凶なのです
が、では彼はこの混沌世界の支配者であるかと言えば違います。彼も混沌世界に
振り回される一人の人間に過ぎません。
「破壊だけが目的」な彼はいわば「禁忌のプレイスタイル」です。しかしそれが
認められるのは彼は実は小さく脆弱な派閥です。ロアが自身を強化し生涯をかけ
ても、世界は滅びません。いつも窮地の連続です。
そしてこのロアと戦うのは、手段を選ばぬ汚れた英雄だったり、選民思想の偏っ
た正義だったりします(勿論普通の正義はロアのような悪党を許しません)。
その対決には普段は国家間で対立していたPCも、「なんか…今だけは仲間な気
がする」と不思議な共感が発生します。
―かと思えば、時にはやはりどちらが悪だかわからない悪と悪との対決です。
この『ロアとの戦い』はいわば垣根を越えた『番外編的な』面白さがあるのです
。
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