
リチャード
紫のヒヨコ!リチャード!
英国アバロン王室出身の皇太子で、一見親子程も違う同年代の友人のシグルトか
らは「紫のヒヨコ」というあだ名をつけられる。
「自分で国をとってこい」とのエドワードおじさんの指図で荒れに荒れたシルヴ
ァニアの国取りに送られる。
暴徒の巣窟と成り果てていた領地はまさに魔都。悪魔や不信心者の住み着く危険
な地域となっていた。
リチャードはこの宗教感皆無な領地で、さらに予想だにしない革新的悪魔的改革
を断行する。
悪魔を宰相にし吸血鬼を配下にし、邪竜族を従えるという暴挙にて建国すると、
年の差のある女房としてシルヴァニア王家の血筋を引く姫と結婚する。
その後竜騎士となり、遊びたいざかりを遠征に費やし、晩年は落馬にて果てると
いう悲劇の最後を迎える。
まさに『遊ぶだけ遊んで死んだ』という花火のような人生であった。
リチャードが名君であったかは信仰上の問題を挟むのならば疑問符が残るが、彼
が磐石な王家を作り上げ、悪魔の支配者として君臨したという事実は大人物であ
るという評価に違いはないだろう。
●最後に
シグルトのあだ名の通りリチャードは戦える愛玩動物として、帝国建国まで幾多
の戦いで活躍する。
そして彼の築き上げた魔都はヘンリーに受け継がれ、情操教育において大きな
意味を持つことになる。
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