幻想戦記リプレイ シーザーVSレオン

あとがき

ムンタロ「はじめ対戦になるとわかって凄い鬱だったんだよね。
ホラこういう戦いだと剣呑とした空気になりかねないから、ギスギスした空気になるかなって」

タカタン「私はいつもどおりですよ」

レサ夫 「ゴメン。言葉が出てこなかった。この話だけだと凄い無口。」

ムンタロ「でも終わってみて清々しくて。勝ったのはシーザーだけど、レオンも凄い国王だなぁって。」

レサ夫 「相手が凄いってわからない戦をしたくなかったんだよな。
タカタンのことを知っている自分が、タカタンと戦う時、その魅力を引き出せない戦をしたらダメだろうって考えていたんだよ」

タカタン「この人何言ってんだか(笑)。私手も足も出ませんでしたよ。後一歩だったのに!」


タカタン「いゃぁ負けました。あれだけ読まれると清々しいですよ。」

レサ夫 「もうドキドキしておかしくなるところだったよー。
やってみると圧勝に見えるけど、すごい危なかったんだよ。もしリプレイにされたら、そこまで説明してもらわないと、タカタンは『噛ませ犬』に見えるだろうね。」


タカタン「(戦メモを見ながら)よくもまぁ、これだけで勝てますよね。あれ、どこまで読んでいたんですか?」

ムンタロ「そう。マッタンホルンの伏兵は凄かった。だってマッタンホルンは全然関係なくて、動く様子も無いのに、最後に突然つじつまがあっちゃって・・・『え!嘘!!』とか驚いたもの。」

レサ夫 「陽動してたんだよ。」

ムンタロ「陽動?」

レサ夫 「いや、こっちは弱点がチラホラあるところだから。タカタンはどっかの弱点をついてくるだろうなって。
んで、背後を防いだらあそこを選択するだろうって。」


レサ夫 「そうそう。こっちが青ざめたのは実は、ネーデルの攻防だよ。」

タカタン「そうらしいですね。ブラフかなとは思ったんですが、レサ夫さんは、丸腰ってことはなじゃないですか。最悪でも一手は打ってあると思って。どうですか?」

レサ夫 「うん。万が一の場合は考えていたけど、それは使わずじまいだった。」

ムンタロ「(新野城焼き討ちぐらいはあるかもね)」

新野城焼き討ち
三国志演技より、劉備のわずかな軍勢に攻め込む時の覇者・曹操の軍勢。寡兵での勝敗は火を見るより明らかだったが、劉備の軍師・孔明は城に導きいれた曹操軍を城に閉じ込め焼き落とすという奇計で乗り切った。
この作戦は戦争慣れしていないPCはメチャクチャ多用する。記憶しておこう。

タカタン「本国で内乱とか考えませんでした?」

レサ夫 「孫びん、桂陵の戦いでやってるからね。そりゃ考えたよ。」

桂陵の戦い
中国春秋戦国時代において、「魏」の国に攻め込まれた「趙」の国は「斉」に援軍を求めた。
応じて兵を派遣した斉の軍師孫びんは、そのまま魏の国の首都・大梁を攻めることを進言。
これを聞きつけた魏の国は、趙の国の戦をやめて取って返した。

タカタン「???」

レサ夫 「あ、ゴメン。つまり昔からよくやる手だということ。」

ムンタロ「(知っているので頷くだけ)」

レサ夫 「タカタンは密偵とか工作部隊が好きだからそれをやるだろうけどね。

あーでも考えてみると結構ムダが多かったな。次は勝てないかも」

タカタン「ええ。次は私が勝ちますよ。」

レサ夫 「それより同盟組もうよ。」

タカタン「それもいいですね。」



今回のリプレイはいきなり戦からはじまってしまうという大味な内容なのですが、幻想戦記を知る上では非常にわかりやすい点もあると思い書き上げるに至りました。

まずこの幻想戦記はPC全員の集合を求めない話作りです。
そしてそこに出揃った人々で物語を書き上げていくという構図になります。

今回は全編戦でしたが、実際は日常的な話題だけで終わってしまったり、ファンタジー的なシナリオになることもあります。仲間集めに関しては、一人の仲間で一つの話を使ってしまうことも多いストーリーです。
ですから今回適当な扱いだったドーベントや、コンスタンスなども本当はそれだけで1話があります。
今回の話は、一つの総決算的な内容だったのです。

さて考えてみると特殊なことですが、この幻想戦記。戦略ではサイコロをほとんどふりません。
判定が必要な時はふりますがだいたいはそれ以前に作戦の成功失敗が決まってしまいます。
作戦はいわば心の罠なので、思わずそれを踏んでしまうという瞬間が必ずあるからです。

これが幻想戦記の醍醐味だと思います。
落とし穴の堀ッこですよ。

一風変わったやりかたのシナリオ形式ですが、皆さんも機会があればどうぞ試してみてください。


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