◆◆◆ ミドルフェイズ 25 ◆◆◆ 10年の歳月を経て |
コギト:というわけで銀次さんを探しに行こう。
GM:そうだね。銀次さんの方、結構早く見つかる。君らが物質を垂れ流してると会いに来るからね。
コギト:「ふにゃ〜!もう無茶苦茶だよ。ふっふっふ。いやいやいや。
と言ってもコギトはそんなに日常を知っているわけじゃないけれど。
さて……こんな状況なんだけれど。
我々にできることはあるだろうか?」
GM:銀次さん、やっぱり物質をポロリと落としてくれる。
GM:銀次さんはわかりやすいね。
「投げる」が情報のコミュニケーション。「落とす」が感情が落ちるだね。
コギト:なるほど。つまり、これは……あまり意図したものじゃないのかも。いやっほうい!大して高くないな。13。
GM:まあ、目標値は6だからね。内容からすると、銀次さんこう思っているんだね。
多分北斗が傷開いて、穴が開いて、泣いてることも知ってる。多分もう普通に生きられないだろうな、と。
コギト:「……マジか」
GM:胸の傷、コイツもう消えることはないだろう。
コギト:「消えないのか?」
GM:治ってないんだ。足の穴も。胸の傷も。
コギト:……なんかショッキングだねそれは。
GM:でも、止めても無駄だろうなと思ったので「コンビニでおにぎりだぞ」と銀次さんは言って。
コギト:「おにぎりか……ふぅ」
GM:で、北斗は「家で食べませんか?」って。
コギト:「ええなぁ」
GM:というわけで、家に入って行った君達。大地が驚愕してるね。
GM:知らない親父が家で飯を食っている(笑)。
コギト:「これは師匠だ」という風に紹介しよう。
GM:「……よくもまあ、お姉ちゃんは色んなものを拾ってくる」
GM:おかわりだ。……ってなんにも言わないんだね。
ただ、お椀を突き出して、北斗にはその情報物質がわかるのか、おかわりを入れてる。
周囲からは圧倒的に無愛想な親父に見えるわけだ。
GM:食事が終わると、当然のように風呂に入る。
ゴロゴロとする銀次だね。
「マジかよ〜」と言って大地が後ろをチョロチョロしてる。
コギト:「これはスゴイぞ!風呂が真っ黒になった!これは情報物質なんじゃないだろうか?」(笑)
GM:10年間の苦労が積み重なったものだ(笑)。
大地は後ろに立ったまま「見たいテレビがあるの」とポツリと言い「何チャンだ」と銀次さんは言うんだね。
「10チャン」と大地。
バラエティー番組が始まる。
大地は食い入るように見たが、銀次は時折あくびをしてチャンネルを変えた。
大地がにらむ。
チャンネルを戻す。
コギト:とりあえず、コギトはテレビの前に座って二人を見ていよう。
GM:銀次さんが珍しくカラフルな色を落としてる。
コギト:ほ〜。
GM:取ってみてもいい。大地にはわかんないし。
コギト:「この、箱はつまりそういうものなのだ」(コロコロ)おっとっと。なんだこれは。神様になったみたいだ!! 20です。
銀次は自分に子供がいたら、こんな生活だったのかと考えていた。
悪くないな。
コギト:あ〜。なるほどのぅ。
GM:そして、北斗は当然のように父親の使っていた布団を敷き、そこにゴロンとなる銀次。
大地は唖然とし
GM:「あの、おっさん誰?」「ん〜とね。コギトの師匠で、私の用心棒」
コギト:「用心棒か。そういう考え方もあるな。引き受けてくれたんだろうか?」
GM:なにも言わない。物質を取れば。
コギト:スススス。(コロコロ)18。
GM:引き受けるつもりみたい。でも、これで最後にしようと思ってるんだね。
コギト:「ぬう〜かたじけない」といいながら手を合わせ……られない!?
GM:もう無理なんだね。もう、体は作れない。
弘:なんだ。残念。すげえ長い手期待してたのに(笑)。
GM:というわけで翌日の朝。銀次は姿を消してるんだね。ただ、情報物質がちょっと落ちてた。
コギト:「ふむ」(コロコロ)
GM:銀次さん。出て行く時にはちょっと泣いちゃったみたいだ。
コギト:「そうか……」
GM:十年の間、逃亡していた彼は、実に自分が惨めな有様だと初めてわかったみたいだね。
コギト:「は〜」
GM:家庭とか未来とかなくて、当てのない人生に今光に当たって、ようやく自分が腐っていた事に気が付いてしまった。
コギト:「ふ〜む。また、来るのかも知れないな。しかし、そうか……」
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