【プレッジシーン・二人の誓い】
シーンPC 女騎士シルヴァナ
「騎士のお前がまさかここまで来てしまうとはな……お前、俺に惚れているのだろう?」
「な、何をバカな。私は……ただお前という男をカルディア女王に見ていただきたいのだ」
「ち、こんな時まで女王か」
「ふふ」
「惚れた男を親に紹介するのと同じようなものか?」
「あ……」
「……」
「私は、親には申し訳のないことをした。そして多分この先も……」
「『すまない』と言い続けて生きていくのか? よせ、きりがないぞ。『ありがとう』と言えば一度にすむ」
「……んー! ずるいぞ! それでは私が『ウジウジしている奴』みたいではないか」
「あぁ俺はこの先ずっとずっとこの『ウジウジした奴』を慰め続けて生きていくのか、と思うと気が滅入っていたところだ」
「もう!」
「……ふ」
「この先ずっと?」
「この先、ずっとだ」
悲しい過去がつむいで、絡み合った運命を
伸ばした手に、触れる二人の指先を
そして辿り着いた
「それも一つのアルカディア」
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