サイドB 【エンディング・バストラール】


シーンPC 駕籠の鳥王子フィンチ



  

エンディング ・宰相の仕事



GM:部族の反乱は鎮圧された。インダストリアは降伏。ウイリアムは失脚し、貴族から平民に落とされた。別のバストラールの領主が送られることになるだろう。予断だが、ウイリアムは後の市民選挙に当選し議会を率いてバストラールと戦っていくことになる。貴族ウイリアムではなく、市民ウイリアムとしてだ。

シルヴァナ:(ここにも曲者がいたな)


GM:大国バストラールはまた領土を広げたようだったが、それは彼女にとって一つの事象に過ぎない。


フィンチ:しかし、それでも多くの人が死に過ぎたよ。あまりにも。アルテイ、ガレス兄さん、そしてアグニと……シルヴァナ。

GM:カルディアがフィンチを見る。


フィンチ:「僕はシルヴァナとアグニが、この先の未来を暗示しているような気がするんです。いつか、この先の未来への道を諭してくれたような」

GM:「……そうよな」

フィンチ:「うん……」

GM:「アグニという名はな。『人の心を天に届ける火の神』の名だ。知っていたか?」

フィンチ:「え?!」


GM:そんな王の間で宰相が発表する。「女王陛下。政治方針を改めようと思います」

フィンチ:「えぇ!!」

GM:宰相はかしこまってはいた。が、その目には決意が漲っていた。
一同:おお!

フィンチ:やはり火の玉のままだった(嬉しそう)。

GM:宰相には、後の代が間違いを正してくれれば……そういう願いもあった。しかし、それは余りにも勝手というものだ。自分の過ちは、自分で取り返さなくてはならない。

フィンチ:うん。「できるよ! あなたならできます!!」

GM:「しかし、女王陛下の御名にキズがつくことになるかもしれません。今までの政を……」

GM:「やりたいことがあるならやってみろ」女王は一言。

爆笑!




ジィク:そういう人なんだよ。

GM:宰相も女王の瞳を見る。伺う。自分は許されたのかと。「仔細は問わん」言ってみれば全部なのだろう。許しもしなければ、許さなくも無い。ただ全てを受け入れて、全てを分かち合ってくれるのだろう。

ジィク:器の大きな方だ。

GM:立ち去る宰相の姿を見送る。

フィンチ:これが『火の玉』なんだね。「戻ってきてくれてありがとう!」嬉しいです。嬉しいですよ!

GM:カルディアはチラリとフィンチを見る。

フィンチ:僕は、自分の言葉で誰かが変わってくれるなんて、信じられなかった。でも宰相はわかってくれた。
あんなに頑固で自分の信念を持っている人なのにわかってくれたんだ。
ありがとう。ありがとうございます。





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