サイドA 【カルディア】


シーンPC 若き族長アルテイ




インダストリアの平原は美しいものであった。カルディアはこう何もない平原を見ては渡る風に感嘆し、それを血で濡らすのはいささか惜しいと感じた。
バストラール軍はインダストリアを威圧して布陣、数日が経とうとしていた。
女王が草原を眺める。その果てにはウルスがある。ウルスから風が流れてくるのではないかと、彼女はいつもその方向を見ていた。
そして訪れた。



アルテイ:「くそぉう……」何も文句が言えない。心が折れてしまいそうだ。でもプリメラを守らないといけないんだ。「プリメラ」と俺は馬を飛ばす。

GM:敵中を突破したアルテイ。いつのまにか、ついていた自分の部隊も数が減り数騎の戦士を伴うばかりである。

アルテイ:「みんな無事か? コニーはどうした?」

GM:どこかで戦っているのを報告で聞いたままだ。彼らも首を振る。

アルテイ:「くそ! どこかで無事でいてくれよ。コニー!」俺はインダストリアに向けて馬を走らせる。

GM:いつかのように草原を抜け、馬が倒れるのではないかというほど走るそして視界にはインダストリアが見えてくる。

アルテイ:「帰ってきたのか!」

GM:その時、夕日の中、娘に出会った。
その娘は夕焼けの中にいた。鎧など纏わず、衣服は風にはためき、そして真紅の髪が夕焼けの中で炎のように燃えていた。ただ手に持った槍だけが、彼女が戦士であることを告げていた。
いや、戦士ではない。一言で言えば風のようだった。

アルテイ:「誰だ!?」


GM:戦士達は武器を手に娘に襲い掛かる。その戦士たちを一喝する流暢なウルス語。「お前達は、戦に敗れた。お前達の命はもはやお前達のものではない。何故ウルスの法を犯すのか!」

アルテイ:ああ、なるほど……俺は戦意をそがれながらも槍を手に走る。「お前が何故ウルスの言葉を使う!?」
GM:戦士達はたちまち馬を降りた。武器を捨てる。捨てざるを得なかった。不意に気がつく。鎧がない。この服装は……まるでガルデンとの戦い・族長の儀のような。

アルテイ:「なんで、お前が!?」

GM: 最後の戦いだ。思い残しの無いようにMPは気にしないでかかって来なさい。


ラストバトル



アルテイ:「ウルスムツベ!!」飛び上がり槍を持って突きかかる!! 命中(コロコロ)28。

GM:カルディアの回避(コロコロ)……あれ、6・6・5・3が出て…

アルテイ:うおおおぉぉ……それ!? クリティカル「よけたぁ! まさか! 俺の槍がぁ」

GM:カルディアは槍を振るう。まるでそれはウルスムツベのようだった。(コロコロ)……あ!

アルテイ:6・6・6・2……それもクリティカルだろ!? 連続クリティカルだと!? く、俺もクリティカルするしかない!!! 残りの天運2を使って(コロコロ)……ダメだ!

GM:風が抜けた。二人が交差する。それは平原を渡るような風で、二人はまさに風そのものだったのだろう。ダメージは66点

アルテイ:マイナス30を超えた。崩れ落ちる。ああ……終わった。








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