サイドB 【プレッジシーン・兄との誓い】


シーンPC 駕籠の鳥王子フィンチ
部族の英雄ジィク 

 



GM:戦闘を繰り返すフィンチ・ヒルダ部隊に報告が入る。ガレス王子が傷を負ったらしいということだ。

フィンチ:「兄様が!?」……胸騒ぎがしていた。

GM:伝令兵からの話だ。「ガレス王子は、アルテイの誘いを受け、一騎打ちしたところ……」

ジィク:「負けた?!」

GM:「突如割り込んだ兵に揉まれて……その隙をつかれて……」と伝令兵は無念の表情で唇を噛む。

フィンチ:「なんだよぉ―それ!?」

ジィク:「なんだって、一騎打ちのところに敵兵が飛び出したのか?」

GM:ガレスの人柄を知るヒルダは驚く。「あの兄が一騎打ちをしたの!? 戦を狩りと呼んでいた兄が?!」

フィンチ:「兄様は!?」

GM:救護に送られている。姉弟は直ちに負傷した兄ガレスの元に向かうでいいかな。

フィンチ:どうしよう……。

GM:ここはもう突破された。主戦地はガレスの部隊。ガレスが討たれた以上副官ジェームス、そしてランカスターが戦っているのだろう。

ジィク:「今ここで出来ることはない。行こう」俺ははっきり言う。

GM:一同は救護の部隊に馬を走らせる。途中の光景だと、ガレスを欠いたバストラール軍はジェームスが支えているとはいえ、旗色が悪い。ランカスターに事の大勢が委ねられようとしている。そんな光景の中救護班に到着。野戦治療が行われているが、人々の様子からはよほど深いキズのようだ。ガレスは深い槍があり、出血が止まらない。うめき声を上げる。

フィンチ:「兄様! しっかり」と手を握る。

GM:「フィンチか……不覚をとった。兄弟で一番腕が立つ俺がこれでは面目がたたん。しかし……どうやら俺はダメみたいだ。これも罰が当たったのだろう……思えばひどい君主だった」

フィンチ:「後悔しているのですか!?」

GM:「俺は……自分が今まで何をやってきたか知らなかった」

ジィク:そうだよな。

GM:「お前は絶対にいい君主になる……よ。お前は俺を嫌わなかった」

フィンチ:うう、そんな、僕は兄様は怖い人だって。わかりあえない……わかりあえるはずがないって……

GM:「みんな内心では俺のことを嫌っていた。だが、お前は違う、お前はいい奴だ」

フィンチ:「兄様!!?」

GM:「お前は名君になれるぞ。絶対……」といって肩を揺さぶるうちにぐったりしていく。

フィンチ:「兄様ー!!」

GM:ゆすろうと、叩こうと、もう兄は目を覚ますことは無い……

フィンチ:「誓うよ! 立派な名君になる!」

GM:君の誓いが今結ばれた。


GM:遠くで喧騒が聞こえる。ジェームス隊の旗色が悪い。いつのまにかにガレスの配下の騎士、ヒルダの仲間の騎士が回りに集まっている。

フィンチ:皆。誓いを結ぼう。この戦を終わらせる。

ジィク:これは共有しようか。共有した誓いは天運を集中できる。

フィンチ:「この戦いを終わらせる!」

ジィク:「ああ」


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