ビジュアルシーン 【ガレスの出自】
GM:ガレス王子率いる黒騎士団はそうそうと準備を整えると、手勢2000を整えてヒルダの後衛に向かった。ヒルダの手勢は少ない。万が一抜けられたら、フィンチとヒルダの考えは水泡に帰す。
ジィク:この兄貴は身内や部下はとことん大切にするな。
フィンチ:うん。
GM:「援護が必要です。今回私は辺境に赴きます」と一礼。そんなガレスに初めてカルディアは待ったをかけた。
フィンチ:(え)
「まてガレス。わらわは本来、お前を咎めたり、道を諭したりはせぬもの。それが生き方だ。だが、あえて今言おう」
ガレスは眉を潜める。「なんでしょう母上?」
「これは咎めでも、道でもない」
「お前が今戦っているアルテイは、お前の兄だ」
「お前は、辺境部族族長ガイウスの息子だ。
私が15年前、ガイウスとの間に儲けた子がお前だ」
「なんです……と」ガレスの表情がゆがむ。
狼狽・恐れ・あらゆる感情に攻め立てられる。
「私が、討ち取ったのは……父上だったのですか」
「ではあの女は……姉なのか?!」
悔恨がにじむ。苦痛である。
フィンチ:(兄様……)
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