GM:二つ返事で参加してくれてありがとう〜Aさん♪
Aさん:いえいえ、お安い御用ですよ。
GM:今回はグランクレスト戦記の初めてのセッション。いわばテストプレイです。ヨロシクお願いします。
Aさん:またこれがリプレイになっちゃったりして(笑)
GM:また〜(笑)なるわけないじゃないですか♪
爆笑!
(なりましたぁ!!)
すまない。本当にすまない。リプレイになっちゃいました。
そんなわけで第一パーティ。サイドAの面子を紹介しよう。
レサ夫(GM)
サークル『ゴスペラード』の代表。難易度の高いセッションばかり行い、交流セッションと言えど戦死者が絶えない虐殺GM。「惜しみなく注いだ愛は激痛」というS体質の持ち主。
Aさん
リプレイ製作サークルを束ねていた巨魁。ヒロイック資質溢れる行動と言動で、読者のカメラを魅了するミスターPC@。最近は小説の執筆活動にも活躍し多方面で才能を開花中。
ムンタロ
サークル『ゴスペラード』の絵師。レサ夫の相方。「言葉は心を越えない」を自認するフィーリングプレイヤー。常識の鎧を捨てると、捨て身になる。今回も窮鼠猫を噛む、か!?
GM:えー今回は大国に抑圧された辺境部族の反乱をテーマにセッションを行います。そのなわけでPC@は辺境部族の生き残り『若き族長』、PCAは支配する側の『大国の騎士』の二人が主人公です。
Aさん:PCは敵同士なんだねー?
GM:開始時点は敵同士だね。味方になるかどうかはプレイヤーに委ねられているよ。そこはお任せ。
ムンタロ:二人だと組まないとキツいね(笑)
GM:『辺境部族の反乱』がテーマだけど、『若き族長』がどのようにして反乱を起こすかを考えてくれてもいいし、そうでない場合……例えば反乱をしなくても、ちゃんと辻褄が合うようには書いてある。設定を生かして好きにプレイしてくれていい。
GM:さて、さっそくだけど、希望はあるかな?
Aさん:じゃあ言っちゃおうかな。PC@です!
GM:PC@体質だからね〜
Aさん:実はイメージがあるんですよ。ネバーエンディングストーリーの部族の若者『アトレイユ』みたいなイメージがいいかなって。
ムンタロ:純朴な感じの男の子。GMには後で資料を渡してあげよう。
Aさん:はい!
GM:いいと思うよ。じゃあそれで行こう!
ムンタロ:じゃあ、私は女騎士を作るよ。固いタイプの女騎士が、大国の中で苦悩していくような感じで、やがて部族の人達とも上手くやっていけたらいいな。
GM:うん、そういう感じでいくよ。
かくして、運命の歯車は回り始める。
セッション当日
GM:ようこそ集まってくれました。それではセッションを始めたいと思います。
囲:そうですね。ルールブックを開いて勉強しちゃいましたよー。
GM:今回はグランクレスト戦記のセッションを行います。タイトルは『天衣無縫のカルディア』。まずハンドアウトを読み上げてから自己紹介をしていってもらおうかな。
パーティ・サイドA
PC1若き族長 アルテイ・ウルス
『若き族長』
小さな部族がひしめき合う辺境。辺境部族ウルスの息子として生まれたのが君だ。部族の生活は部族間の衝突・戦の繰り返しだった。
父ガイウスは部族の未来を託し、近隣の領土『インダストリア』のウイリアム侯爵に君を預け、外で知恵と力を蓄えさせることとした。
そして数年後、家族からの便りは息災・何事もなく月日が流れていた。しかし、ある日無視できない噂を耳にする。辺境は既に大国バストラールに滅ぼされたというではないか。君は真偽を確かめるべく故郷を目指す。
君は今や歴史から消える部族の生き残りなのである。
GM:というわけで自己紹介お願いします。
Aさん:生き残りの若き族長! その役を拝領いたしました!Aでございます! さっそくだけどGM。私の部族はどんな部族なのかな。
GM:君の部族。「風の部族のウルス」というのは狩猟を主とした部族。山野に住まい狩をして生きている部族だ。君の住む辺境には多くの部族が乱立、争いあって生活している。君のウルスは二大勢力の一つだ。
Aさん:ほほう。
GM:そして対立するのがもう一つの勢力「火の部族のタタール」だ。タタール族はウルス族を含むほかの近隣部族にとって脅威であった。
ムンタロ:略奪する部族なんだね。
Aさん:ヒャッハー!
ムンタロ:「こいつらキャラクターシートなんて持ってやがるぜ」
Aさん:「こんなものケツ拭く紙にもなりゃしねぇ!」
GM:無法にもほどがある。
Aさん:しかし、辺境はまだ滅んでいなかった!「ウーララララ!」「風の民・ウルス」インディアン。「オレ、名前、アルテイ」
GM:ここまでインディアンかよ。
Aさん(以後アルテイ):「オレ、クラス、ロード・セイバー」本当は刺青をした褐色肌のインディアン・邪印使いで領地を引き継ぎたかったのに〜できなかった! という残酷さ。族長だと邪印使いが使えないよ―(笑)
GM:わからないのか?『レールを逸れるな』(眼鏡クイクイ)
爆笑!
アルテイ:族長の息子として後継ぐ。ワークス『狩人』。「ウルスの男。皆、狩人」
GM:狩猟民族だからね。
アルテイ:イメージは日本の『えみし』なんだ。当時の日本の政権に戦ったえみしの英雄アテルイの名前をアナグラムしまして、名前は『アルテイ・ウルス』イメージは遊牧民族みたいな感じ。髪は黒髪・褐色の肌っていう感じのピュアで純朴な若者かな。少しモンゴル系の血も混じっているいるような感じ。
GM:うん。うん。
アルテイ:性別は男、年齢は18歳。身長175。普通の人々よりちょっと大きい感じ。経験なんだけど『悪徳』が出ちゃったんだよね。ピュアな原始人が、都会に染まって遊びに染まったんだよ。
GM:来た時はあんなんじゃなかったのにな。
アルテイ:信念は『自由』。「ウルスの民。俺達風。風のように、自由」禁忌は『虚偽』。「ウルス族。嘘つかない」
ムンタロ:つまみぐいしちゃダメでしょ!
アルテイ:でも食べちゃう。「食べたかったから、食べた」
爆笑!
アルテイ:「ウルス族・自由。風のように自由(笑)」
GM:言い訳してるだろ!(笑)
アルテイ:嘘をつく発想がないだけなんですよ。幼い時から嘘をつくなと親に教えられてきた。嘘は大罪。だから今でもそう思っている。で、趣味嗜好は決闘から逃げない。「ウルス・決闘から逃げない」
ムンタロ:それらしいよね。うんうん。
GM:武器も槍。「ウルス族に弓矢はない。そして、ウルスの民、混沌嫌い。邪印使い・いない」
GM:みんなを巻き込むな(笑)
アルテイ:やべぇ! 俺自分の部族弱くしてるよ。違う違う「いや、本当はいる。こっそりいる」
ムンタロ:嘘つき!(笑)
アルテイ:「ウルスの民、自然とともに生きる、体に刺青いれる。それに隠れてこっそり邪印使いになる奴、いっぱいいる――」
GM:ウルス。お前等みんな経験『悪徳』だよっ!(笑)
アルテイ:「そんなことない。ウルスの民。自由」
ムンタロ:ただの無法地帯でしょう?
爆笑!
アルテイ:父の名前はガイウス。
GM:そうだ。そうだ。ここで君の家族を説明しよう。父親のガイウスは部族の戦士で族長だった。彼は古臭い人物なんだが、でも部族の将来を考えて君を送り出していることからも、将来に対して彼なりに模索していたようだ。そして姉が一人いる。君より2つ上の姉。名前はアルフォンシーナ。巫女をしている。部族らしく、巫女の地位は非常に高いもので、アルフォンシーナは部族の中では地位がある。
アルテイ:「姉さんも自由。風のように自由」「父にも姉にも、頭、あがらない」
GM:そうだよね。わかるわかる。
アルテイ:「俺は、狩をして暮らしていた」「しかし、父にインダストリアに行けといわれた。俺、愛馬セレスとともに旅立った」「セレス、道を切り開くの意」
GM:いいねぇ!
アルテイ:その正体はスパイクホース。
ムンタロ:強い強い!
アルテイ:「皆、俺の活躍、楽しみにする。今回もハリウッド目指す」
爆笑!
GM:あぁ! 楽しみにしているよ(笑)
アルテイ:そして、因縁「俺、カルディア」
GM:ああ、そうだ。カルディアの説明もしておかないとね。
大国バストラールの女王カルディアは、世に謳われる傑物。不毛の大地を切り開いた女王であったが、その性情は名君からは程遠く、蛮行眉をひそめるばかりである。
アルテイ:関係は侵略者。感情は尊敬・憎悪。表に出ているのは憎悪。
GM:部族にとっては復讐するべき不倶戴天の怨敵だからね。
アルテイ:「ウルス。滅んでない。風はどこにでも吹く」
PC2女騎士・シルヴァナ・フォレスティ
GM:というわけで、次はPC2の発表という感じだ。ではまずこちらからハンドアウトを読み上げよう。
『迷える騎士』
君は大国バストラールに代々忠義を尽くす騎士の家の出だ。主君に命を捧げなくてはならないと教えられて育った。カルディアの王子に仕えていた君だったが、王子の遠征失敗がその後の運命を大きく変える。
ムンタロ(以後シルヴァナ):私の名前はシルヴァナ・フォレスティ。代々騎士の生まれ、頭も固ければ体もとても硬いというロード・パラディンだ。
アルテイ:ロードが二人なんだね。
シルヴァナ:ワークスも騎士。父上も騎士、代々続く騎士、生まれてきたのが女の子だったというだけで、やっぱり騎士になってしまった。私も父のような騎士なろうと思っていた。年齢は16歳。貴族の令嬢達は次々と嫁いでいくような年なのだけど、そんな生き方なので未だ相手が決まらない。
GM:仕方ないね。
シルヴァナ:出自は継承。民には信頼されている代々の騎士だ。騎士は民の信頼を失ってはならない。当然私もそう考えている。信念は禁忌・無法だ。法律は守らなくてはならない。「この国では女王様が法律なのよ。従いなさい!」
爆笑!
シルヴァナ:「民は頭を垂れるものなのだ!(笑)」
GM:ヒドイなぁ
シルヴァナ:経験表は『お忍び』私は町民にまぎれて市井を見ている。でも法律には煩いから……
GM:迷惑駐車とか検挙する。「そこ止めちゃダメでしょ」みたいな。
シルヴァナ:信念は医術。私は助けられる命は助けたいと思っているんだ。でも禁忌が無法だから、それが国の命令なら、私は従う。
アルテイ:戦場で殺せと命令されたら……
シルヴァナ:殺しちゃうかな……うーん。でも降伏した人々は守りたいし、怪我人も助けたい。
GM:それに関してはちょっとイベントを組んだよ。セッション中に理由となることが起きると思う。
シルヴァナ:ありがとう〜♪ 趣味趣向は決闘から逃げない。「私を侮辱したものは……」って、どうしよう。私も趣味嗜好は『決闘から逃げない』なのだ。変えるべきか……。
GM:いいんじゃないかな。部族の誇りとして決闘から逃げないアルテイ。騎士の名誉として決闘から逃げないシルヴァナ。そういう意味では二人の理解しあえる共通点になるからね。
シルヴァナ:――なるほど。ではでは私の家の名前は――
GM:――ホルスタイン家
シルヴァナ:フォレスティ家だ!
GM:素敵だね(笑)
爆笑!
GM:じゃ、家族についての説明をしておこうかな。父エドガーは忠誠心に篤い人物ですが、頑固で融通が利かない性格です。王族への忠誠を騎士道として心酔しています。
シルヴァナ:私もその血を引いているのだよ。
GM:兄ジェームスは善悪の分別があり、真の騎士。相談にも乗ってもらいます。よくよくは父の後を継いで行くことでしょう。君には理解があるんじゃないかな。弟のフランクはまだ幼く、騎士というより学者が似合う穏やかな人柄です。しかし父は別の道に進むのを許さず、
彼を騎士にしようとしています。母親は娘を騎士にしたくなかった。という一家ですね。
シルヴァナ:私は王子に仕えているというわけなんだね。
GM:そうなんだけど、その王子は跡継ぎとかではない。
シルヴァナ:そうなんだ。
GM:というか、王子・王女が国に50人くらいいる。
シルヴァナ:おお、どんだけいるんだ!? どれだけ生んでいるんだ。
アルテイ:「お前も女王を見習え」とか言われて。
シルヴァナ:カチンとくるね♪
GM:さてさて現在カルディア女王は27歳。長男ガレスは15歳だ。
シルヴァナ:若いね。
アルテイ:……初めて生んだのが12歳かよ。
GM:父親は皆違うらしい。そして誰なのかもだいたいわからない。
シルヴァナ:それだけで国家の大問題だ。普通はね。
GM:カルディア女王は結構従っている国々にも攻撃してしまう。バストラールは侵略国家なんだ。
アルテイ:インダストリアはバストラールの敵とかじゃなくて。
GM:バストラールの中の一領地というのがインダストリアだ。主従関係があるから、普通なら襲われない。しかし、バストラールは違うんだ。その領地をウイリアムから取り上げようと虎視眈々と狙ってる。
アルテイ:なるほど。
GM:ではシルヴァナの因縁は『ガルデン』
■因縁 ガルデン 推奨感情・好奇心/憐憫
ひょんなことから出会う山賊の頭目で、才知に溢れていますが、やや粗暴な印象も受けます。知れば知るほど只者ではなく、何か事情がありそうです。それが自分にも関わりのあることだとは、出会ったばかりの二人は気がつかないことなのです。
シルヴァナ:なにやら山賊の頭目らしい。私の人生にはまったく関わりのない男のようなのだが――
GM:文字通り因縁があった人物だ。セッション中これから出会う。
シルヴァナ:でも私の性格からしても、その男、気分的にはNGだ。
GM:略奪とかしてると――
シルヴァナ:私の前でいい度胸だな。
GM:PC間の関係なんだけど
アルテイ:私は前々から聞いていたからね。シルヴァナ・フォレスティは関係は隣国の騎士。感情はポジティブ信頼・ネガティブ隔意で、出ているのは隔意。「風の声を聞こえない奴。意味不明」
GM:普通聞こえないって(笑)
シルヴァナ:私は部族を滅ぼした立場だからな。従属国の者たちだろ。
GM:差別しているのか。
シルヴァナ:区別だ! ポジティブ……サイコロでも振るか。『可愛い』。
アルテイ:『可愛い』がいい。可愛いでお願いします!
シルヴァナ:ネガティブはキモい。
GM:どんなキャラかイメージができないだろう!(笑)
シルヴァナ:フナッシーみたいな奴か?
爆笑!
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