TRPG。
それはルールを元に、GM(ゲームマスター)によって裁定され、判定の成否が決められていく世界。

誰もがなりたい自分になる。そんな謳い文句を口にしたいところですが、それはできません。全てができるわけじゃない。
時に英雄も、掲げた大義虚しく汚名を被り、
夢破れて散る願いもあるでしょう。
なりたい自分になれるわけじゃないけれど、
なりたい自分になれるかもしれないしれない世界です。
しかし、その舞台に立った時、
少なくとも彼らは主人公となるのです。

こんにちは。レサ夫です。

最近は戦記物の風も吹いていて、そういうジャンルの小説や漫画でも出ていますね。その恩恵を受けて、今回のお題は戦記物です。

グランクレスト戦記

それは架空の幻想世界『アトラタン大陸』を舞台とした物語です。
王が配下の騎士たちにクレストという<聖印>を与えることで成立している封建社会はさながら伝統的な西洋ファンタジーのようであり、そして、そこに蔓延る混沌の影は御伽噺や伝説の香りがする。
そんな世界の物語です。


そして皆さんがお手に取ったこの本は滅び行く王国の物語です。


その選択は正しかったのか――
 斜陽の王国を立て直すべく尽力する魔法使いの物語

 滅び行く王国の最後の姫の物語

 滅び行く王国に交わる、若き王国の王子と騎士の物語

今滅び行く王国の最後の物語を紐解き、そこに携わる人々の選択を振り返ってみましょう。


実った果実が腐り落ちるが如く、地方の大国として栄華を極めたバルチモア王国にも斜陽の時が訪れていた。
そして失われた栄光に縋る古豪の横には、若獅子がその牙を研いでいた。軍事大国の若き大国バストラールである。

バストラール暦16年・バルチモアの戦役

両者の戦いはもはや避けられぬものであつた。

グランクレスト戦記   〜落日のバルチモア〜


レサ夫(GM)

サークル『ゴスペラード』の代表。難易度の高いセッションばかり行い、交流セッションと言えど戦死者が絶えない虐殺GM。「惜しみなく注いだ愛は激痛」というS体質の持ち主。

ムンタロ

サークル『ゴスペラード』の絵師。レサ夫の相方。最近はとくに負け台詞に磨きがかかり、敗北職人として辣腕を発揮する。今回は迷走・翻弄の果てどこに行き着くのか?

ちゃわん

『偉大な英雄の器』か、ただ『現実を知らない初心者の暴挙』か、際どい判定に審判を悩ませるニューエイジ。「球種不足はロープレイを勉強して補いたい」という本人の意向に反して、ストレートの球速が伸びていく。今後が楽しみ。

神楽さん

『飾らない俺の魅力』と言わんばかりに最近特に飾らないルーキー。『荒削りプレイスタイル。それが俺の魅力』と言わんばかりに、ストレートに生きる生き様を披露。その実力はちゃわんと五十歩百歩。

内藤君

大義にはほとほと無縁。頼るは己の才知ばかりという強烈なパラメーターを持った一匹狼。そして本日さらに新境地を開眼。一人『君』づけの紹介というVIP待遇でその格付けを感じよう!

レサ夫(以後GM):さて今回は戦記物らしくPCに二つの派閥に分かれて開始してもらいます。

ちゃわん:対戦になるの?

GM:それはわからないな。場合によっては対決になるだろうけど、全員がどちらにもつかない状況で開始する。協力できるかもしれないし、対決するかもしれない。それぞれの出した結論次第だ。

ちゃわん:今度はちゃんとパーティが組みたいね。

神楽:PCも死なないほうがいいな。

ムンタロ:アッハイ(笑)。

爆笑!

GM:今回の舞台となるのはバストラール王国とバルチモア王国という舞台です。


バストラール王国はアトラタン大陸の北にあり、独自の文化形態を持つ封建君主制国家です。他の諸国からは年の若い新興国家で、その盛況な軍隊による領土拡大政策を取っています。 ちゃわん:軍事大国なんだよね。


GM:その通り。女王カルディアが現在の国王で、近隣諸国を併合して大国を作り上げた。バストラール中興の祖がカルディア女王。

ちゃわん:うん。

GM:その強引ともいえるやり口は少なからず抵抗を生むけど、古い時代を打ち砕く「時代を牽引する赤い戦馬である。」と歴史書で言われます。


GM:さてPC。『雛鳥王子』と『聖少女の剣』がバストラール王国からの参加となります。

ちゃわん:はい!

神楽:はいはい。

GM:続いてバルチモアの説明です。

ムンタロ:はい。

GM:バルチモア王国は封建君主制の国家で、伝統を重んじる血筋重視の貴族社会を作っていました。かつてはこの地方最大の王国だったんだ。

ムンタロ:バストラール王国よりも巨大だったの?

GM:当時はね。バストラールは新興国家だし、最近までは弱小国だった。バルチモアは当時は凄いものだった。連合諸国を率いて盟主になり、天下統一の野望を燃やしていた時期も合ったんですが、どんどん衰退してしまい――

内藤:遠征のやりすぎで?

GM:そうだね。産業も育てず貢物頼りの政治、威信をひけらかすための遠征に続く遠征。当然国家は疲弊し、今では斜陽のバルチモアなどと呼ばれる国になってしまいました。

ムンタロ:落日じゃないか。

GM:そう。だから落日のバルチモアだ。バルチモア王国からはPC『バルチモアの姫』と『国王の軍師』が参加します。

ムンタロ:はい!

内藤:はーい


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