シャルロッテ

シャルロッテ姫

無垢なる暴君

王族の血筋を利用して諸候を操り国外の問題を解決しようとした悪女です。

彼女の国ユトランドは軍事力も財力もなく、血筋だけはいいという家柄国家。王 から諸候まで肩書きだけはいい高慢な貴族政治をしていましたが、当然周囲の諸 国のカモ。ユトランドは侵略の憂いにさらされます。
これに敢然と立ち向かったのが彼女なのですが、自分との婚姻を餌にあらゆる派 閥の人々を引き抜き矢面に立たせます。この手は外国まで届き、彼女はキャステ ィングボードを手に同士討ちによる弱体化を図ります。

ある意味立派な彼女ですが、プレイヤーからは人気がありません。
なんせ彼女の為に戦い、死んだPCは一人や二人ではありません。それに戦は集団 でやるものです。生き残って手柄をたてられなければ、はっきり言って死に損で す。この時代多くの巻き込まれ型犠牲も生まれました。

さてこのレースでもっとも手柄を立てたのはアバロンの騎士グレイと、ユトラン ドのネロでした。

グレイはいい歳こいた中年だった為に姫は常に最前線において亡き者にしようと 画策します。
これにはグレイこそ生き残ったものの仲間達も死に、グレイは姫に好感を抱けず 見切りをつけてしまいます。

ネロはというと、なんと隣国の大国の女帝エカテリーナと結婚してしまいます。 これには姫は怒ります。自分は妾にはならないという自負があります。婚姻話は 当然流れました。
この復讐はネロの死後もたらされます。彼女はネロの死後、家を没収。一族を追 放します。また彼とともに手柄を立てた人々も国を追いたてられます。
いわば『用済み』ですから。

時は流れて、彼女に罰が下る日が訪れます。
なんとネロの息子シーザーが、父の恩賞を求めて来たのです。
「姫は約束通り、父ネロと婚姻を結ぶべき」という非常識な死後の結婚を要求さ れ彼女は狼狽します。
本来ならばそんな話しは突っぱねるべきなのですが、他の勲功諸候はシーザーを 指示します。これはネロが死に際に財産を支払って勲功諸候を労っていたからで す。実はネロは報酬を支払わない姫とは違い、毎回部下や仲間・協力した騎士達 に報酬を支払っており、人望を得ていたのです。

かくして姫はあろうことか、今は亡きネロと結婚させられ、王権は息子シーザー に奪われてしまいます。

結論からいうと、権力だけを武器に戦った彼女は立派でしたが、彼女が身分至上 主義で民を軽蔑していたことが伝わっていたことが、敗因ではないでしょうか。 認めない者・認める者の差が現れた結末です。

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