種族

架空幻想ヨーロッパは、妖精もいれば、竜もいる世界です。 エルフ・ドワーフは人にとっては親しき隣人であり(エルフ・ドワーフにとって人間は心変わりの早い弟分でしょうが)、裏では悪魔は契約結ぶために外回りに大忙し、天使は街角説法な世界です。種族間の壁は高いものの、交流する種族もいれば、ひっそり紛れ込む種族もいます。

●人間

人間は大多数の種族で、多数の国家を作り同族間で殺し合いをする野蛮な種族ですが、現在の状況を打開する変革の力を持ちます。新たな価値観を数々作り出すクリエイティブな存在として、若いながらも重要視されています。舞台の殆んどが人間社会であるために、人でなければ事件に関われないこともしばしばです。
⇒人間を選択するのが極めて自然な開始点です。人間は人間の兵を集められます。他の種族が人間を指揮下に納めるのは理由が無い限り困難でしょう。兵を装備しやすいかは重要なポイントです。

●エルフ

妖精の種族で、非常に長命で魔法を使います。人間に似ていますが、皆端正な顔つき・華奢な体つきをしています。森で生活し、魔法と合わさった自然と調和した独自の住居に住みます。保守的で変化を嫌います。物事を可能な限り熟考するため、決断が遅いと人間から軽視されることもありますが、善悪観念もあり信頼できる種族です。
⇒キャラクターとした場合長命なことが利点で全キャンペーンを1キャラ制覇も不可能ではありません。また1レベルの魔法1種類を1シナリオに1度使用できます。

●ドワーフ

妖精の一種です。屈強で筋肉質小柄な体格で、男は髭モジャ、女はダンゴっ鼻(ちょっとガッカリの人もいるでしょう)という外見です。手先が器用で職人や鍛治師に向いています。住居は炭鉱や地下でその建築物のスケールは驚くほど大きく荘厳です。ドワーフは頑固で気難しく、熟考するよりは行動することを優先し、いちいちやることに論理付けを重視しません。その性格がエルフとは噛み合わないようです。
⇒この世界のドワーフは非常にタフで戦闘向きな種族です。ドワーフは負傷しても1ダイス日数行動しなければライフは完全に回復します。

●オーク

オークは豚顔の亜人で、短命ですが繁殖力が強く、人間や妖精とも敵対的な種族です。数を頼りに行動し、度々侵略して来るため大陸の人々は野蛮な侵略者と認識しています。しかし彼らは原始的でも・野蛮人でもありません。会話や交渉の余地はあり、時に人間より洗練された文化を持ちます。友情を培うこともできるのです。ただ、集団として見たオークは感情をさしはさむ余地のない大陸の侵略者かもしれません。
⇒オークは外見的にはハンデが大きく、短命なためにキャンペーンでのキャラクター変更も多い種族ですが、継承の際は能力値を引き継ぐこともできます。また兵種が兵であってもオークは兵を組める連帯感があります。

★ヴァンパイア

吸血鬼です。太陽の光を嫌い、人の生き血を啜る化け物です。洗礼を受けずに死んだ者がなる場合もありますが、圧倒的に多いのはその被害者が死後になるケースです。吸血鬼には人間を獲物としか考えない場合と、かつて人間であった記憶を引きずるものがいます。後者が仲間となることはままあります。
⇒吸血鬼は1シナリオに1回吸血(ライフ−1)する必要があります。霧やコウモリに化け、狼などとも会話します。 普通キャラクターとして使える吸血鬼は破壊されたら復活はありません(自分の棺や土がありません)。 また流れる川を渡れず、招かれないと家に入れず、十字架やニンニクを嫌います(修正処理無し)。これは全ての吸血鬼に言えます。

★ライカンスロープ

獣人です。狼男などですが種類はいろいろといます。普段は人間の姿で生活しますが、月齢の影響を受け、満月の夜には知らずと変身してしまうこともしばしばです。ライカンスロープに傷を負わされた場合感染する可能性があります。この世界のライカンスロープは嫌われはしても、存在は認知されています。
⇒戦闘でダメージを受けた場合、1ダイス振り出目が1ならば感染します。ライカンスロープは全て獣人化のABTを持ちます。もしABTが二つあれば1つを消して習得します。

★リザードマン

二足歩行するトカゲのような種族で、双頭の者・角がある者など多数の亜種が存在します。文化レベルはやや低く集落を組み小集団で生活します。閉鎖的な種族で変化を拒み、集団で行動を選択しますが個体性は低いようです。しかし中には強い個体性を持ち独自の考え方をするものもいます。交流を行うものの文化レベルは高いでしょう。
⇒水辺や湿地には修正はありません。重い鎧を着たままでの水中活動もできます。ライフを通常より+1大きく選択できます。

★マーメイド

腰から下を魚のような形をした種族で人魚と呼ばれます。女はマーメイド、男はマーマンと呼びますが、二つが同じ種族であるかは不明です。海や湖で生活し、その生活圏の違いから他種族とはあまり交流はしません。時折伝説や逸話を残す限りです。性格はほぼ人間と同様ですが、水に依存するために水を大変重要に考えています。
⇒水中において修正がありません。人間の姿に化けられますが、1日に1回水に浸かっていなくてはなりません。そうしなければ毎日1点ライフを失います。環境的には不利ですね。

★バードマン

背中に翼を持つ翼人です。翼は広げれば2メートルを越します。体格も良く筋肉質で、勇猛な種族です。部族単位で生活し、渡りを行います。定住しないために財産などは装飾品で持ち歩く限りです。その勇猛さを買われて傭兵となることも多いでしょう。
⇒飛行の能力を持ちマップにおいては、制限を受けません。種族で部隊を統一しなくてはならず、個人ではなく部族単位ので部隊をまとめなくてはなりません。

★ジャイアント

ここでいうジャイアントとは大柄で屈強な体格をしたバイキングのような人々です。扱いとしては妖精的な一面を持ちます。ジャイアントにはエリンとフィモールがいますが、前者が善/後者は悪と見られます。文化レベルは高くありませんが、高い知恵を持ち、小集団で集落を組んで生活します。
⇒ジャイアントは全てABTに『ダメージ+』とガードを持ちます。ABT欄が埋まっていますので追加習得は難しいでしょう。

★悪魔

姿は様々ですが、魔法を使いこなし、人々を堕落させる存在です。魂を集めるために人間との契約を望みます。明確な組織があり上下関係は絶対です。また約束は必ず守らなくてはなりません。悪魔は基本的には人間の社会で力を振るうようなことはしません。
⇒悪魔には老化はなく、厳密には死はありません。破壊されても再び呼び出されればシナリオに参加できます。黒魔法を習得できるでしょう。

★天使

天使は神名によって使命をおび、地上に遣わされたものたちです。人間に信仰心を与え、善悪を説きます。人間の召喚に応じて個人的に従うものもいます。天使は基本的には人間の社会で権力を振るうようなことはしませんが、王に対して苦言や忠告を与えることはあります。
⇒天使には老化はなく、厳密には死はありません。破壊されても再び呼び出されればシナリオに参加できます。白魔法を習得できるでしょう。

★ドラゴン族/竜人族

竜人族はドラゴンの系譜の種族です。魔物としてのドラゴンでは無く自然神のような存在です。年を得て人に化けた竜が子をなして生まれた種族だと考えられています。人の姿で生活しますが、何かの拍子に先祖帰りしてしまうことがあるようです。稀少な種族で、いまだ謎の部分が多く、いまでは当人すら詳しい知識はもっていないことでしょう。
⇒キャラクターとして選択した場合でも、人とは変わりません。変化がある場合はどのようなものかマスターとよく相談して下さい。 例:武力の値が1ランク上がります。ライフが2倍になり、ABT【飛行】などの能力を基本的に得ます。

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